IMAPとは
IMAPとは、メールサーバ上で保管しているメールを、必要な時にクライアントが参照する手順を規定したプロトコルである。Internet Message Access Protocolの略称で、RFC1730で規定されたIMAP- VERSION 4が広く普及している。現在は、RFC 3501で規定されたIMAP- VERSION 4rev1が標準となっている。
また、IMAPはメールをサーバ上で保管するだけでなく、サーバ上に複数のメールフォルダ作成したり、メールの検索も行うことができる。そのためIMAPはPOPに比べて複雑で、メールサーバ側の処理負荷も大きい。一方でメールを集中管理できるため、バックアップを取ったりセキュリティ管理をするにも向いている。最近になり、スマートフォンでもIMAPが利用できる環境が整い、セキュリティ上のメリットが大きいため急速に普及が進んでいる。
IMAPでは、メールをサーバ上で保管し、メールを読む時にサーバからデータを取り寄せる。サーバ上には、複数のメールフォルダを作ることができる。また、メールの検索も、サーバ側で行うことができる。そのためIMAPはPOPに比べて複雑で、メールサーバ側の処理負荷も大きい。一方でメールを集中管理できるため、バックアップを取ったりセキュリティ管理をするにも向いている。最近になって、スマートフォンでもIMAPが利用できる環境が整った。セキュリティ上のメリットが大きいため、急速に普及が進んでいる。
ユーザとのパスワードの交換を暗号化しないで行う平文認証が広く使われているが、セキュリティ上の問題があるため、最近では拡張認証機能であるSASL(Simple Authentication and Security Layer)などを使って、暗号化認証を行うようにすることが多い。また、WWWサーバの暗号技術として知られるSSLの技術と組み合わせた暗号通信IMAP4 over SSLの利用が推奨されている。
単独で実装しているソフトウェアとしては、cyrus-imap、uw-imapなどがある。最近は、POPサーバと共に実装しているソフトウェアが一般的で、dovecot、courier-imapなどが使われることが多い。多くの実装がLDAPサーバとの連携をサポートしている。
また、IMAPサーバがメールサーバ上でメールを管理する形式として、Mailbox形式とMaildir形式がある。Mailbox形式では、メールをフォルダ毎に1つのファイルで管理する。Maildir形式では、メールフォルダ毎に作成したディレクトリに、メール1通あたり1つのファイルを作り管理する。
Mailbox形式の方が実装も管理も簡単だが、メールをサーバ側に保管するIMAPサーバの場合には、メールの数が多くなると性能の劣化が激しく、サーバの処理性能をかなり必要とする。Maildir形式は、やや管理が複雑になるが、より安全にメールを管理することができるため、IMAPサーバではMaildir形式を使うのが一般的である。
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