IFTTTとは
IFTTTとは、インターネット上の様々なサービスを連携するためのWebサービスである。IFTTTは、IF This Then That.の略で、「イフト」と読む。ThisがトリガーをThatがアクションを表す。つまり、特定のトリガー(This)があったときに、指定したアクション(That)を行うサービスである。IFTTTでは、トリガーとアクションの組み合わせを、レシピとよぶ。IFTTTは、無料のインターネットサービスで、誰でも利用できる。2010年にサービスが開始されると、徐々に利用が拡大してきた。そして、インターネット上の様々なサービスでIFTTTの対応が進められている。
IFTTTの利用例
IFTTTのトリガーとしては、Email、RSS、SMS、Facebook、Instagram、Evernote、Gmail、YouTubeなど、インターネット上の様々なサービスが利用できる。また、IFTTTのアクションとしても、Email、SMS、Facebook、Google Drive、Dropbox、Google Sheets、iOSカレンダー、iOSリマインダー、Android Deviceなどのサービスが利用できる。これらのサービスを組み合わせて自由にレシピを作ることができる。
例えば、インターネット上のニュースサイトのRSSに記事が投稿されたら、それをGoogle Driveに保管するといったレシピを作ることができる。トリガーとしては、日時を指定することもできるので、毎週月曜日の7:00にSMSで通知を送るといった使い方もできる。
利用できるサービスが非常に多く、それを組み合わせてレシピをつくることができるため、アイデア次第で幅広い用途で利用することができる。
IFTTTとIoT
最近になって、様々なIoT家電がIFTTTとの連携をサポートしはじめたことで、IFTTTはインターネット上のサービスだけでなく、身近な生活の中でも利用できるようになった。このことから、IoTを支えるサービスとして注目されるようになった。
例えば、AIスピーカーとIFTTT対応のエアコンや照明を使えば、AIスピーカーに「おはよう」と言ったら、エアコンの暖房と照明が点くといったレシピを作成することができる。また、IFTTT対応の鍵を使えば、玄関の鍵が開いたら、携帯電話にSMSで通知するという使い方も可能だ。IFTTTは、IoT家電の普及を強く後押する可能性が高い。私たちの生活を画期的に便利にするサービスとして、注目されているのである。
IFTTTのアプレット
IFTTTのレシピとして動作するのは、アプレットと呼ばれるソフトウェアである。IFTTTでは、企業や個人向けにアプレットの製作プラットフォームを無償提供している。ただし、企業が自社製品やサービスの中にIFTTTを組み込むには、Partnerと呼ばれる有償プログラムを利用する必要がある。
IFTTTとデージーネット
IFTTTは、ビジネスの中でも広範囲で利用できる。例えば、RSSにニュースが掲載されたら、掲示板に掲載するというレシピを作ることができる。あるいは、顧客サポートのアドレスに新規のメールが来たら、スプレットシートに情報を追記するということもできる。このように、単純な作業であれば、IFTTTを使って自動化することができる。
例えば、デージーネットでは、サポートを提供しているユーザにセキュリティ情報の提供などを行っているが、そうした作業の効率化でもIFTTTを利用している。こうしたビジネスの連携でIFTTTを利用するためには、社内で利用しているサービスをIFTTT対応にする必要がある。そのためには、独自のアプレットを製作する必要がある。ただ、OSSを上手く連携させて、既存のアプレットを利用すれば余分なコストを抑えることができる。デージーネットでは、OSSを活用して、IFTTTの利用を支援するサービスを行っている。
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