collectdとは
collectdとは、サーバの統計情報を収集するためのオープンソースソフトウェアです。Linuxサーバでcollectdを起動すると、定期的にサーバの統計情報を収集してデータベースに保存されます。保存されたデータは、collectdに含まれるウェブインタフェース(CGI)を使用して参照することが可能です。収集データはグラフ化して表示されます。
プラグインとして提供されているモジュールをロードすることで、収集する情報を選択することができます。プラグインは数多く提供されていて、いろいろな統計情報を収集することができます。
例えば、Linuxサーバの基本的な統計情報では、CPU使用率・ディスクパーティションの使用量・ネットワークインタフェースの通信量・ロードアベレージ・メモリ使用量・スワップ使用量・TCPコネクション数等の統計情報を収集してグラフ化することができます。また、ApacheのサーバステータスやMySQLの統計情報等、サーバアプリケーションに特化した情報を収集することも可能です。
取得した統計情報を監視し、閾値を超えた場合にメール等で通知を行うこともできます。
collectdは、SNMP等を使用せずに単体で動作することができます。CactiやZabbix等の監視システムがない環境でも、collectdをインストールすることでサーバリソースの統計情報をグラフ化して表示することができるようになります。
collectdはopenSUSEが標準パッケージとして採用しています。
デージーネットでは、ウェブサーバ、DNSサーバ、データベースサーバ等、サーバ用途に合わせたcollectdプラグインを選択して導入しています。Linuxの基本的なリソースの確認だけでなく、サーバアプリケーションに特化した情報もグラフでの確認ができます。これにより、サーバの情報を詳しく把握できるようになり、より安心してサーバを運用できるようになります。
なお、デージーネットで行っているPowerDNSの商用サポートで提供するパッケージには、collectdが同梱されています。 DNSのクエリ数、回答数などを、GUIから確認することができます。
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