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DHCP Option82に対応したKea DHCP serverのWEBインタフェース 『KeaKeeper』バージョン1.0.5を6月26日より公開

2024年6月26日 プレスリリース

DHCP Option82に対応したKea DHCP serverのWEBインタフェース
『KeaKeeper』バージョン1.0.5を6月26日より公開

〜DHCP管理をWEBから簡単に〜

2024年6月26日
株式会社デージーネット

オープンソースソフトウェア(※1)(以下 OSS)に特化したIT企業である株式会社デージーネット(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:恒川 裕康)は、リレーエージェント情報オプション(DHCP Option82)(以下、DHCP Option82)に対応した、Kea DHCP serverのWEBインタフェース『KeaKeeper』バージョン1.0.5を2024年6月26日より公開しました。

『KeaKeeper』DHCP Option82 対応機能設定イメージ

『KeaKeeper』DHCP Option82 対応機能設定イメージ

(※1)オープンソースソフトウェア
オープンソースソフトウェア(略称:OSS)とは、無償で利用でき、ソースコードが公開されているソフトウェアのことです。

『KeaKeeper』とは

『KeaKeeper』とは、DHCPサーバ(※2)『Kea』を管理するためにデージーネットで開発したWEBインタフェースです。『Kea』は、ISC DHCPの後継として開発された、OSSのDHCPサーバです。KeaKeeperの特徴として、DHCPのリース情報やDHCPのホスト予約の情報を、データベース(MySQL(※3)等)で管理する機能があります。『KeaKeeper』は、『Kea』が利用するMySQLの情報(DHCPホスト情報、DHCPリース情報等)の参照や更新、さらに『Kea』の設定ファイル(サブネット、共通ネットワーク等)の追加や更新や削除を、WEBインタフェースから行うことができます。

(※2)DHCPサーバ
DHCPサーバとは、ネットワークに接続する機器に、IPアドレスやルーティングなどの必要な情報を自動的に割り当てることができるサーバです。

(※3)MySQL とはオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。

『Kea』と『KeaKeeper』の必要性

OSSのDHCPサーバとして、今まで一般的に利用されていたISC DHCPは、開発元であるInternet Systems Consortium(ISC)による開発が既に終了しており、現在、ISCは後継である『Kea』の開発に注力しています。現状は、多くのLinuxディストリビューションがISC DHCPを独自にサポートしていますが、数年後を見据えた場合に、ISC DHCPが利用できなくなる可能性が高くなっています。このため、現時点で新しいDHCPサーバであるKeaに乗り換えておくことが求められています。

ただ、『Kea』の設定方法は、ISC DHCPとは全く異なるため、運用していくためには新しい知識が必要になります。この課題に対して、『KeaKeeper』を利用すると、わかりやすいインタフェースで設定を行うことが可能になり、運用コストを下げることができるようになります。

6月26日より公開する『KeaKeeper』バージョン1.0.5では、DHCP Option82 対応機能を追加しました。

DHCP Option82 対応機能 開発背景

DHCP Option82とは、DHCPリクエストを中継する際に、リレーエージェント固有の情報を付けてからサーバに転送することができるオプションです。このオプションは、主にインターネットサービスプロバイダー(ISP)で利用されている機能です。

ISPでは、この機能を使ってIPアドレスを払い出す経路を固定しています。『Kea』では、このような機能を実装するためには、ISCの有償プラグインを購入するか、もしくは非常に複雑な設定を行う必要があります。その点『KeaKeeper』では、有償プラグインを利用せず、複雑な設定をWEBインタフェースで代行することで、比較的容易にDHCP Option82によるIPアドレスの払い出しをできるようにしました。

DHCP Option82 対応機能を利用するメリット

DHCP Option82を利用することで、次のようなメリットがあります。

1. IPアドレスを払い出す機器の位置を固定できる

IPアドレスを払い出す機器を固定できることで、機器を移動して使わせないようにすることが可能です。その結果、提供した機器をユーザが勝手に移動して使用することを防止でき、管理がしやすくなります。

2. IPアドレスを払い出した個人を特定しやすくする

DHCP Option82を設定することで、誰にどのIPアドレスを払い出したか記録することができます。IPアドレスを特定することができると、インターネット犯罪等に使われた場合などにユーザが行ったのか調査しやすくなります。

デージーネットのサービス

『KeaKeeper』はオープンソースソフトウェアのため、無料で入手できます。しかし、自社でインストールしたり、構築を行うことが不安な企業もあります。その不安を払拭するため、当社では以下のサービスをご提案いたします。

  1. システムの構築

    デージーネットでは、『KeaKeeper』を含む、OSSを利用したシステムの提案・構築サービスを提供しています。デージーネットで利用しているOSSは多岐にわたり、お客様に合ったOSSでシステム構築を行うことが可能です。

  2. 導入後支援サービス

    デージーネットでシステムを構築した場合、Open Smart Assistanceという導入後サポートを提供しています。継続してシステム管理の支援を行うサービスで、以下のようなサポートがあります。

    • Q&A(インストールしたOSSやソフトウェアの利用方法に関してのご質問にお答えします。)
    • セキュリティ情報提供
    • 点検とチューニング
    • 障害調査、障害回避
    • 障害時オンサイト対応
    • 障害時システム再構築
    • 運用サービス
    • ソフトウェアのアップデート

参考URL

KeaKeeper

KeaKeeperは、Internet Systems Consortium社が開発したDHCPサーバ「Kea」を管理するためのWEBインタフェースです。ここではデージーネットで開発したオープンソースKeaKeeperについて紹介します。

→詳細はこちら

オープンソース(KeaKeeper)

会社概要

会社名: 株式会社  デージーネット
代表者: 代表取締役  恒川 裕康
本社   : 〒465-0025  愛知県名古屋市名東区上社四丁目39-1
資本金: 4,000万円
URL   : https://www.designet.co.jp/

<一般の方からのお問い合わせ先>
https://www.designet.co.jp/contact/

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