構成管理
システム管理のつぼ(2013年2月号)
フロンティア開発部 米山陽介
デージーネットマガジン11月号にてサーバ管理のプロセスについて紹介させていただきました。今月号は、「構成管理」について説明していきます。
構成管理とは、システムの構成やプロジェクトにおける成果物を管理することです。つまり、ソフトウェアのリリースやバージョンを管理したり、
サーバの構成の変更過程を管理したりする事に当たります。
では、構成管理を行うことでどのようなメリットがあるのでしょうか?
何のために変更したか記録を残しておくことで、問題が起こった際にどの部分が影響したのか分かりやすくなります。
また、現在の状態がどうなっているのか把握できるようになるため、新しい機能を付けたり、アップデートや設定変更をする際に、正確な作業ができるようになります。
更新の履歴を見ることで、プロジェクト内のメンバーと正確な情報の共有も可能です。
デージーネットでは、サーバの設定資料を作成し、1台1台どのような設定がされているか記載しています。
また、セキュリティの問題やサービスの影響でサーバに設定変更が必要になった際にも、何のために設定変更の作業を行い、
どの箇所をどのように変更したのかを記録しています。また、プログラムのソースにおいても、CVSやsubversionを利用し、変更時にコメントを付けてバージョン管理を行っております。
このような地道なプロセスを正しく実施していくことで、システムを安全に管理できるようになるのです。