CentOS標準パッケージでのクラスタリング
今月の気になるオープンソース情報(2013年8月号)
フロンティア開発部 森美樹
現在、デージーネットのお客様システムの構築で主に使用している冗長化構成は、パッケージのBUILDから行うPacemaker+Heartbeatの構成です。
アンケートでも殆どの方から、システムが停止するのが不安と言った声をいただきましたが、冗長化構成、パッケージのBUILD、どちらも手間がかかったり難しい印象をお持ちの方も少なくないと思います。
そこで、Heartbeatに替わって使用できる、CentOS付属のPacemaker+Corosyncの構成を紹介します。
CentOS付属のパッケージを使用にすることにより、短時間かつ簡単にインストールができるようになります。
Corosyncを使用する冗長化の設定は、Heartbeatを使用した場合とほぼ変わりません。Heartbeatで使用していたcrm設定を参考にしてCorosyncの設定を行うことができ、
各サービスの不具合によるフェイルオーバーも問題なく行えます。
少しだけデメリットもあります。Heartbeatに比べて、リソースエージェント数(監視対象に出来るサービスの数)と構築の前例や情報量が少ないです。
ただ、リソースエージェントは自作も可能ですし、構築に必要な情報はHeartbeatの情報を参考にすることができるため、対策可能な範囲です。
その他、検証の詳細は別途まとめてあります。Pacemakerのcrm設定の詳細も記載してありますので、ぜひご覧ください。
https://www.designet.co.jp/download/