Hatohol(はとほる)
今月の気になるオープンソース情報(2013年9月号)
フロンティア開発部 米山陽介
ミラクル・リナックスは6月27日、オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」と「Nagios」からデータを取得し、一元管理できるようにする統合ビューア「Hatohol」を開発し、オープンソースソフトウェアとして公開したようです。
ZabbixとNagiosは、サーバやプロセスの稼働状態の監視と障害検知を行うOSSです。デージーネットでも導入実績があり、サーバの細かな情報を取得したり常に状態を監視し、問題があれば迅速に検知できるため、無くてはならないものになっています。
そんな、ZabbixとNagiosですが、監視サーバ自体で障害が発生したり、大量のアラートが発生した場合、監視不能に陥る可能性があります。万が一、監視対象サーバで問題が起こった際、問題に気付くことができません。
そのため、問題の検知に時間がかかり、サービスの復旧が遅くなってしまう可能性があります。
Hatoholを導入することで、複数のZabbixサーバ、およびNagiosサーバからデータを取得して、ZabbixとNagiosをまたいだ環境の一括監視を可能にできるようになるようです。
つまり、監視システムの分散管理ができるため、監視サーバで問題が起こっても変わらず監視が可能になります。
サーバのクラスタ化などは当たり前になってきており、監視についても無停止で監視が出来るようになることは、予想できたことですね。
今後、サービスに導入できるかを検討できたらと思います。