OSSのパラダイム(部品の原則)
システム管理のつぼ(2014年7月号)
ソリューション開発部 米山 陽介
デージーネットマガジン9月号にてOSSのパラダイムについて紹介させていただきました。今月号は、「部品の原則」について紹介していきます。
OSSは、システム全体であることは殆どなく、1つ1つが独立した部品として機能するものが殆どです。
例えば、Linuxカーネルは、システム全体のオペレーティングシステムの機能だけを提供していますし、OpenLDAPはLDAPのプロトコルに準拠したデータベースの機能だけを提供しています。
1から1つ1つの部品を組み合わせてシステムを作り上げることはできますが、OSS同士の相性や、技術的に難しい部分があり、なかなか簡単にできるものではありません。また、部品を組み合わせるだけでは、難しく分かりにくいシステムにもなりかねません。
デージーネットでは、単にシステムを構築するだけでなく、1つ1つのOSSを理解し、どのように組み合わせればより使いやすくなるか、安全に動作するかを考えて組み立てています。
また、そのまま組み合わせることができない場合、連携するためにプログラムを作って対応する事もあります。
このように、1つ1つのOSSの特徴や仕組みを正確に理解し、上手く使うことで、各OSSの機能を最大限に発揮し、より良いシステムができるのです。