postLDAPadmin sieveプラグイン
今月の気になるオープンソース情報(2014年9月号)
ソリューション開発部 米山陽介
今回は、デージーネットで開発したオープンソースソフトウェアである、postLDAPadminの『sieveプラグイン』を紹介します。
postLDAPadminは、メールサーバで利用するLDAPの管理をWebインタフェース上で行うためのWebアプリケーションです。
LDAPは、メールサーバやwebサーバ等様々なシステムと連携ができます。例えばメールサーバでは、postfixとLDAPを連携することで、LDAPに登録されたユーザ情報を使い、ユーザ認証を行う事もできますし、dovecotとLDAPを連携する事で、メール受信も行うことができます。
ただ、LDAPはコマンドラインで操作するのはとても難しいため、知識がないと管理する事ができません。
postLDAPadminを使用することで、誰でも簡単にwebブラウザから管理ができるようになります。
そんなpostLDAPadminがアップデートされ、sieve連携機能が追加されました!
sieveとは、メールサーバのメールのフィルターを作成するのに使うことができるプログラミング言語です。迷惑メールを判定し、決まったディレクトリに振り分けたり、メールを他のアドレスに転送したり、メールヘッダに決まった文言を追加したり等、自由に処理を書け、様々なことができます。ただ、sieveプログラムを書くにはある程度の知識が必要です。
postLDAPadminを使用することで、画面操作でsieveのルールを作成し、送信元メールアドレスや件名などの条件を指定し、特定の条件が成立した場合にのみ、メール転送を行うことができるようになりました。
最新のpostLDAPadminのリリースは、「2014年9月19日」を予定しています。
インストールドキュメントもありますので、便利になったpostLDAPadminを一度使ってみてください。
http://www.designet.co.jp/open_source/postldapadmin/