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正確な試験を行うには

システム管理のつぼ(2015年4月号)

フロンティア開発部 米山 陽介

新しい技術が常に開発され、それに伴い、新しくサーバを構築したり、ソフトウェアの設定をすることがしばしばあります。そして当たり前のことですが、設定をしたら必ず動作を確認すると思います。

ただ、動作を確認するといっても、どのように行えば、安全と言えるのかという問題があり、限られた時間の中で、正確で安全性を確保できる試験をする事は結構難しいことです。

では、どのようなに作業を進め、どのように動作確認を行うと良いのでしょうか?

重要なのは、動作確認の内容と実施の方法です。動作確認を行う際、ただ闇雲に動作確認を進めていっても、正しい動作なのか判断する事はできません。まずは、確認する観点を決め、その後確認する内容を決める必要があります。例えば、基本的な観点としては、以下のことがあげられます。

・使いたい機能が使えるか
・セキュリティ的に問題がないか
・既存の動作に影響が出ていないか
・網羅的であるか

この観点から更に、プログラムの機能やシステムの機能に落とし込み、確認する内容を決めることで正確な動作確認ができます。また、試験の仕方も重要であり、問題があった際は、対策をまとめ再試験にに反映しながら"進化型"で進めていく必要があります。

デージーネットでは、設定を行う前に動作確認内容をまとめています。こうする事で、システムの理解をより深め、正確に作業できるようにしています。また、試験の際には、テストの履歴を付け、試験で問題が出た際、その項目毎にバグの種類を分析、振り返りをし、以下の観点でどこに問題があるかを割り出します。

・どの段階に問題があるか?
※ 設計に問題があるのか、コーディングに問題があるのか等
・他に関連する項目はないか?
・試験を追加する必要はないか?

パッチ当ての要領で修正するのではなく、問題に対し影響範囲を割り出し、隠れている問題も解決できるように試験を進めています。

このように動作確認の計画をしっかり立て、動作確認内容を明確化することで安心できるシステムを作り上げることができるのです。

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