Jitsiの録画オプション〜Jibri〜
OSS研究室 森 彰吾
今回はWEB会議システムJitsiに録画機能を追加するためのソフトウェア「Jibri」を紹介します。
簡単に導入できます
JitsiはオープンソースのWEB会議システムです。コロナ禍のテレワーク需要に伴って、注目を集めているソフトウェアの1つです。デージーネットでは社内で利用しているのはもちろんのこと、お客様環境への導入も続々と行われています。特にネットワーク的に閉鎖された環境で利用されるケースが増えています。
このJitsiですが、標準ではWEB会議の録画機能が存在しません。今回紹介するJibriは、Jitsiに録画機能を追加するソフトウェアです。
Jibriの基本機能
Jibriを導入した場合、まず次のような録画機能を使うことができます。
- EBインタフェースからの録画開始・停止
- Jibriの動作サーバ上への動画の保存
また録画されたデータは、実際に会議に参加しているのと遜色ない品質になっています。
Jibriの拡張性とそのメリット
残念ながらJibri標準の機能では、録画データを会議参加者に共有することはできません。その一方で、Jibriは録画後に任意のプログラムが実行できるように設計されています。これは録画データを自由に操作できることを意味しています。
プログラムを作成することで、例えば次のようなことができるようになります。
- 動画データをWEBサイトで公開する
- オンラインストレージに動画をアップロードする
- 社内のファイルサーバに動画を移動する
- 動画のURLやパス・ワンタイムパスワードをメールやチャットで通知する
よくあるWEB会議の場合、録画データの扱いでいくつか課題が発生します。
- 保存される場所がWEB会議システム毎に決まっている
- 会議に参加していない人に共有するために、別の場所にアップロードが必要になる
- データがクラウドストレージに保存されるため、社内ポリシーで利用できない
Jibriの拡張性を使えば、会議の議事録として特定の場所に動画をアップロードしたり、社内の動画サイトに登録するということもできるようになります。つまり、非常に柔軟に運用が可能です。
デージーネットの取り組み
Jibriは柔軟性が高い反面、設定のハードルが若干高いこと、また実運用のためプログラムの開発が必須になるという欠点があります。デージーネットでは、実運用に利用できる情報を調査報告書として公開しています。また、お客様のご要望に沿った拡張プログラムの開発や設定・構築作業も承っております。社内でWEB会議システムを使いたい、という場合には是非お声掛けください。
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Jitsiの録画機能
JitsiはJibri(Jitsi BRoadcasting Infrastructure)というコンポーネントを利用して、Web会議の録画を行うことができます。ここでは、Jitsiの録画機能について紹介します。
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Jitsiはオープンソースのビデオ会議システムです。リモートワークなどで、離れた場所にいるメンバーとの会議などに活用できます。自組織専用のシステムを構築できるため、安心して使えるビデオ会議システムを提供することができます。また、Jibriという録画ができるコンポーネントと連携して会議の録画も行うことができます。本書は、Jitsiについて調査した内容をまとめたものです。
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