メールマガジン

LibreSpeedを利用した速度測定システム構築事例

ソリューション開発部 村川 萩和

今回は、通信事業者様に速度測定システムを導入した事例です。お客様は既に速度測定システムを利用しており、今回新たに10Gbpsの新サービスを導入する予定でした。しかし現行のシステムは、10Gbpsに対応していないことやブラウザ制限などがあり使いにくいということで更改を検討していました。

お客様が悩まれていた課題

お客様は以下の内容の課題がありました。

  • 使用している速度測定システムが10Gbpsに対応していない
  • Javaアプレットを使用しており最近のブラウザの仕様と合っていない
  • HTTPで運用しているが暗号化しなければいけない

デージーネットからのご提案

デージーネットからは以下の2つを提案しました。

10Gbps対応のLibreSpeedを導入

現行で使用している速度測定システムを10Gbpsに対応するためには、有償版を購入しなければならないため費用がかかるということでした。そこで弊社からは、LibreSpeedを提案しました。LibreSpeedとは、拠点間のネットワーク通信速度を計測するソフトウェアです。速度測定システムは、現在Google などによって数多く公開されています。公開されているサイトは、自身の端末と世界のどこかにあるサーバとの通信速度を測定することができます。しかし、他の回線との比較はできますが、特定の拠点との通信速度を知ることはできません。LibreSpeedを自社に構築することで、速度を測定したい場所から社内への通信速度を計測することができるようになります。また、LibreSpeedは10Gbpsに対応していることや、JavaScriptを使用しており最近のブラウザ仕様にもあっていることからこのソフトウェアを提案しました。

Let's Encrypt + Certbotを利用

無料で使用できるLet's EncryptのSSL証明書、自動でSSL証明書を更新できるツールCertbotを導入しました。これによってランニングコストなしでHTTPSプロトコルによりサービスを提供することができるようになりました。

導入時の工夫

導入時には、速度測定画面の編集を想定し、LibreSpeedの速度測定画面のカスタマイズを行いました。LibreSpeedは、プライバシーポリシーやブラウザタブのアイコンなどをカスタマイズすることができます。お客様自身でも導入後カスタマイズができるように手順書やマニュアルを作成し、納品しました。

導入後の結果

LibreSpeedを利用したシステムを導入したことで、ランニングコストを抑えお客様のご要望にそった10Gbps対応の速度測定システムを導入することができました。また、HTTPS推奨するなど近年のブラウザの仕様の変化にも同時に対応することができるようになりました。

関連ページ

構築事例:LibreSpeedを利用した速度測定システムの構築

構築事例(LibreSpeed)

通信事業者様に速度測定システムを構築した事例です。お客様は現行のシステムが使いにくいということで更改を検討していました。

デージーネットからのお知らせ

IT資産以外にも企業の資産を管理できる、資産管理のOSS「Snipe-IT」活用セミナーを開催します。

今回は、オープンソースソフトウェア(OSS)の資産管理システムSnipe-ITをご紹介します。

  • 日程:2022年2月16日(水)
  • 時間:15:00〜16:00

詳細↓↓
https://www.designet.co.jp/seminar/seminar.php?seminar_id=64

日本企業のメールセキュリティ対策調査結果40%以上の企業でメールセキュリティ改善が進まず働き方変化に伴うセキュリティ強化を推進

https://www.designet.co.jp/info/?id=494

無料資料ダウンロードに【Knot DNS 調査報告書】を掲載しました。

Knot DNSは、CZ.NIC, z.s.p.o.が開発を行っている権威DNSサーバソフトウェアです。本書はKnot DNSの機能やパフォーマンス、脆弱性について調査した報告書です。

https://www.designet.co.jp/download/#dns

無料資料ダウンロードに【DNS 権威サーバベンチマーク調査報告書】を掲載しました。

本書は、BIND、NSD、Knot DNS、PowerDNSの4つのDNSサーバソフトウェアを対象とし、権威DNSサーバ機能のベンチマークを行い、結果をまとめたものです。

https://www.designet.co.jp/download/#dns

メールサーバの安全性を無料でチェックできるサイトを公開しています。

メールセキュリティへの関心が高まる中、メールセキュリティのチェック項目を整理して、誰でも簡単にチェックできるツールはありませんでした。本サイトでは、メールアドレスを入力するだけで、メールサーバのセキュリティを無料でチェックできます。

メールサーバセキュリティ診断MSchecker外部サイトへ

デージーネットマガジン2022年1月号記事一覧

LibreSpeedを利用した速度測定システム構築事例の先頭へ