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CentOS7からAlmaLinux9へのOS更改事例

ソリューション開発部　森 久恵

今回は、組織・人事関連サービスのお客様向けに、CentOSからAlmaLinuxへのリプレースを行った事例です。お客様のサーバではCentOS7を利用していましたが、2024年6月のサポート終了に伴い、新たなOSへの移行が必要でした。そこでデージーネットからは、CentOSからの移行実績が豊富で、ライセンス料もかからない、AlmaLinuxへの移行をご提案しました。

お客様が悩まれていた課題

お客様には以下の課題がありました。

  • CentOS7のサポートが切れてしまう
  • 現行サーバの機能は変えられない
  • あまり大幅な費用はかけられない

デージーネットからの提案

デージーネットからは以下の2つを提案しました。

AlmaLinuxへの移行を提案

CentOSは、Red Hat Enterprise Linux（RHEL）と互換性を持つクローンOSとして特に人気の高いOSでした。しかし2020年、CentOSの開発を行うCentOS Projectは、今後CentOSのサポートを行わない方針を発表しました。お客様が利用していたCentOS7も2024年6月にサポート終了を控えていたため、他の代替OSへの乗り換えが必要となっていました。代替としてRHELを選ぶこともできますが、RHELは別途ライセンス費用がかかってしまうため、デージーネットからはAlmaLinuxを提案しました。

AlmaLinuxは、RHELのクローンOSとして開発されたOSです。RHELやCentOSと全く同じように利用可能で、ライセンス費用はかかりません。また、AlmaLinuxプロジェクトからのパッケージ提供速度も比較的速く、円滑なプロジェクト運営が行われているLinux OSの1つです。

現行の機能を踏襲できる環境であることを保証

デージーネットでは、CentOSのサポートが終了となることが発表されて以降、OS更改の提案をしたほとんどの案件でRHELもしくはAlmaLinuxでの構築を行った実績があります。これらの実績から、AlmaLinuxでもRHEL/CentOSと全く同じように構築・導入・保守が可能であるということを確証していたため、今回も現行の機能をそのまま引き継げる環境であることをお客様にご説明しました。

導入時の工夫

導入にあたって以下を工夫しました。

現行サーバの設定値について調査

今回は、デージーネットとお客様で作業範囲を分担していました。デージーネットでは、OSインストールとサーバ動作に必要な環境設定を行い、ミドルウェアの設定やアプリケーションの移行はお客様側で行いました。

お客様からは、現行のログ収集サーバの機能をそのまま引き継ぎたいというご要望をいただいたため、新サーバでも同じ挙動になるように事前に調査を行いました。そして、移行後も同等の環境になるようにお客様に説明を行い、設定値を決定しました。

最適な設定値を決定

設定値を決める際は、現行サーバのパラメータ値をそのまま流用するのではなく、新サーバで同じ挙動になることを考慮したパラメータ値を採用しました。また、これを機にセキュリティ面も向上できる推奨値を提案しました。

導入後の結果

CentOS7からAlmaLinux9へ、更改前と同等の環境でリプレースをすることができました。今回は、デージーネットとお客様側で作業範囲を分担しており、作業の引き継ぎに関してもスムーズに行うことができました。そのため、お客様側でも後続のミドルウェアの移行作業を問題なく実施することができました。

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