postLDAPadmin 一覧へ 2. 計画
1. postLDAPadminとは
postLDAPadminとは、メールサーバで利用するLDAPの管理をWebインタフェース上で行うためのWebアプリケーションです。
postLDAPadminが前提とするシステム構成は以下の図のとおりです。
図:システム構成
1.1. メールシステムとLDAPの連携
ユーザ情報をLDAPに登録することで、従来はサーバ上で管理していたUNIXアカウントを、システムから完全に切り離してまとめて管理することができるようになります。これを仮想ユーザ管理といいます。
1.2. メールシステムの仮想ユーザ管理をLDAPで行うことのメリット
メールシステムの仮想ユーザ管理をLDAPで行うことには、次のようなメリットがあります。
- メール配送のためにシステムアカウントを作成する必要がありません。
- メールのユーザ管理をすべてLDAPだけで行うことができます。
- 別名配送や転送などもすべてLDAP上で統合管理することができます。
1.3. postLDAPadminを利用するメリット
postLDAPadminを利用することには、次のようなメリットがあります。
- LDAPデータの管理に関する知識がなくても比較的簡単にLDAPデータの追加・編集・削除ができます。
- LDAPデータの追加・編集・削除のためにLDAP管理コマンドを使用する手間がありません。
1.4. postLDAPadminで管理するLDAPデータ
postLDAPadminでは、表のようなLDAPのデータを管理することができます。
表:postLDAPadminで管理できるLDAPデータ
管理者 用イン タフェ ース ヘッダ | ユー ザ管 理機 能 | 仮想 ユー ザの 追加 | 仮想 ユー ザパ スワ ード |
---|---|---|---|
仮想 ユー ザご との クォ ータ 値 ※1 | |||
メー ルエ イリ アス ※1 | |||
メー ル転 送ア ドレ ス ※1 | |||
仮想 ユー ザの 編集 | 仮想 ユー ザパ スワ ード | ||
仮想 ユー ザご との クォ ータ 値 ※1 | |||
メー ルエ イリ アス ※1 | |||
メー ル転 送ア ドレ ス ※1 | |||
メー ル転 送の 編集 | 転送 ルー ル ※2 | ||
仮想ユーザ の削除 | |||
仮想ユーザ の検索 | |||
メーリング リストの 追加 | |||
メーリング リストの 削除 | |||
メーリング リストの 検索 | |||
メーリング リストに所 属するメー ルアドレス の追加 | |||
メーリング リストに所 属するメー ルアドレス の削除 | |||
仮想ユーザ管理 を行う管理者(post LDAPadmin管理者) のパスワード管理 | |||
ユーザ 用イン タフェ ース | 仮想ユーザのユ ーザパスワード 、メール転送 アドレス管理※1 | ||
仮想ユーザのメ ールフィルタオ ーダー、メール フィルタアーテ ィクル管理※2 |
※1 クォータ制御、メールエイリアス、メール転送アドレスの機能を利用するためには、メールサーバー機能が対応している必要があります。
※2 転送ルールはweb.confのFoorwardConfがon(=1)に設定されているときのみ登録されます。その場合、メール転送アドレスは登録されません。