1. SaMMAとは 一覧へ 3. インストール
2. 準備
2.1. 事前に用意しておくソフトウェア
SaMMAを利用するためには、以下のソフトウェアが必要です。SaMMAの設定を行う前にインストールしておく必要があります。
- メールサーバ(Postfix)
- Postfix-2.3以上が必要です。
- milter(ライブラリ・開発環境)
- makemap コマンド
- BerkeleyDB(ライブラリ・開発環境)
- zip コマンド
- GMime(ライブラリ・開発環境)※
- GMimeのバージョンは2.6以上が必要です。
- iconv(ライブラリ・開発環境)
- libspf2(ライブラリ・開発環境)
Note
※ GMimeはOSによって扱えるバージョンが異なります。
- CentOS6、CentOS8では、GMimeをソースからインストールする必要があります。ただし、CentOS6標準のglibを使ってインストールする場合はGMime2.6.15である必要があります。
- CentOS7では、EPELリポジトリのRPMパッケージが利用できます。
また、LDAPを利用したユーザ個別設定を行う場合、以下のソフトウェアを使用します。
- LDAPサーバ(openldapまたは389 Directory Server)
- SaMMA用スキーマ(samma.schema)
- postLDAPadmin
- SaMMAadmin
Note
LDAPを利用したユーザ個別設定を行う場合は、ユーザ管理にpostLDAPadminを、 安全化ポリシーの設定・更新にSaMMAadminを利用することを前提とします。
送信メール添付ファイル安全化モード(オンラインストレージ連携方式)を利用する場合、以下のソフトウェアを使用します。
- Python-3.6
- 次のPythonモジュール
- requests
- urllib
- xml.etree.ElementTree
Note
オンラインストレージ連携方式を利用する場合は、別途NextCloudサーバを準備する必要があります。NextCloudサーバは、SaMMAが稼働するサーバ上で稼働させる必要はありません。
SaMMAからオンラインストレージへの添付ファイルのアップロードには、HTTPもしくはHTTPSを利用します。
2.2. 決めておかなくてはならないこと
SaMMAのインストール前に、下記の項目を決定しておいて下さい。本書では、設定例の項目に挙げた値を設定することを前提として解説します。
- インストールディレクトリ(設定例:/usr/local/bin)
- SaMMAソフトウェアをインストールするディレクトリ
- 設定ファイルディレクトリ(設定例:/usr/local/etc/samma)
- SaMMAソフトウェアで使用する設定ファイルを配置するディレクトリ
- ログファイル(設定例:/var/log/samma.log)
- SaMMAが出力するログファイル
2.3. 設定概要
SaMMAを導入するには、下記の手順で設定を行ってください。
- SaMMAの入手とインストール
- 安全化処理の設定
- SaMMAの環境設定
- 処理対象判定ポリシーの設定
- ユーザ個別設定の設定(ユーザ個別設定を行う場合)
- メールサーバの設定
- ログ設定
- SaMMAの起動