4. SaMMA ZIP無害化プラグインの動作 一覧へ 6. SaMMA ZIP無害化プラグイン リリースノート
5. 設定詳細
本章では、設定の詳細について解説します。
5.1. zipsanitize.conf
zipsanitize.confは、本プラグインの設定ファイルです。ファイルの文字コードはUTF-8です。
[common]
ZipSaveDir = "/var/lib/samma/sanitaize/orginal/";
TmpDir = "/var/lib/samma/sanitaize/tmp/";
SanitizeZIPSaveDir = "/var/lib/samma/sanitaize/sanitized/";
SyslogFacility = "LOG_LOCAL0";
WebUser = "apache";
[database]
DBDriver = "sqlite"
DB = "/var/lib/samma/sanitaize/sqlite.db";
[connector]
URLPrefix = "http://example.com/zipsanitize/";
[zipsanitize]
MailSubject = "無害化を行ないました"
WarnMailSubject = "一部ファイルの無害化に失敗しました"
ErrMailSubject = "無害化に失敗しました"
MailFrom = "postmaster@example.com"
SanitizeFailedAction = "encrypt"
ZipFileMax = 1000
[sipdelete]
SaveLimit = "30";
各設定の意味は以下の通りです。
5.1.1. commonセクション
- ZipSaveDir
- 無害前のZIPファイルの配置パスを設定します。
- TmpDir
- 無害化前のZIPファイルを展開する一時ディレクトリのパスを設定します。
- SanitizeZipSaveDir
- 無害のZIPファイルの配置パスを設定します。
- SyslogFacility
- Syslogのファシリティを設定します。フォーマットはPHPのSyslogファシリティのマクロに準拠します。
- WebUser
- WEBサーバの実行ユーザを設定します。
5.1.2. databaseセクション
- DBDriver
- sqliteを指定します。
- DB
- SQLiteデータベースのファイルパスを設定します。
5.1.3. connectorセクション
- URLPrefix
- Z無害化WEBインターフェースのURLを設定します。
5.1.4. zipsanitizeセクション
- MailSubject
- 無害化後に送信するメールの件名を設定します
- WarnMailSubject
- 一部ファイルの無害化に失敗した場合に送信する警告メールの件名を設定します
- ErrMailSubject
- コマンドの失敗など致命的なエラーの場合に送信するエラーメールの件名を設定します
- MialFrom
- メールのFromを設定します
- SanitizeFailedAction
- 無害化に失敗した場合の挙動を設定します。encryptまたはpassを設定できます。encryptの場合は、無害化に失敗したZIPをランダムパスワードで再圧縮して送信します。ランダムパスワードは、ログに出力します。passの場合は、該当ファイルを無害化せずに送信します。
- ZipFileMax
- ZIPファイルに格納されているファイル数の上限値を設定します。上限に達している場合は、無害化処理が必ず失敗します。
5.1.5. zipdeleteセクション
- SaveLimit
- 無害化済みのデータを削除するまでの日数を設定します。
5.2. rule.conf
rule.confは、ZIPファイルに含まれるファイルを無害化するルールを設定するファイルです。ファイルの文字コードはUTF-8です。
###########################################################
# suffix coverted command
###########################################################
#
# Example of converting html to txt
# html txt /bin/python-html2text
#
# Example of registering multiple extensions
# htm,xhtml txt/bin/python-html2text
#
# Example of emptying .exe file
# exe - /bin/echo
#
# Examples of giving command options
# png.jpg /bin/convert - jpg:-
#
# In the case of unexpected extensions, an example of always failing conversion
# * - /bin/false
* - none
rule.confの書式は以下の通りです。
- 一行あたり空白文字(スペース・タブ文字)区切りで3カラム設定します。
- 1カラム目は、無害化対策のファイル拡張子です
- 2カラム目は、無害化後のファイル拡張子です
- 3カラム目は、無害化を行うコマンドです。3カラム目以降はコマンドのオプションとみなされます。
- #から始まる行はコメント行とみなされます。
無害化対象のファイル拡張子の仕様は以下の通りです。
- ファイル拡張子をASCII文字で指定します。
- 「file.txt」をマッチさせたい場合、txtを設定します。つまりドットは不要です。
- 1行目にカンマ区切りで複数の拡張子を設定することができます。
- *を指定することで、他のルールでマッチしなかったファイルを処理するルールになります。
- 拡張子は大文字小文字区別なく一致するように処理されます。
- 同じ拡張子を複数設定することはできません。
無害化後のファイル拡張子の仕様は以下の通りです。
- 無害化コマンドの実行に成功した場合のみ、拡張子の変更が行われます。
- -を指定すると拡張子の変更を行いません。
無害化コマンドの仕様は以下の通りです。
- 絶対パスでコマンドを指定します。
- 変換の結果は、コマンド終了コードが0の場合、成功とみなされます。0以外の場合は失敗とみなされます。
- データを変換する場合、標準入力でデータを受け取り、変換結果を標準出力に出力できる必要があります。
- 特定のデータに置き換える場合は、標準出力に出力することでファイルの内容は置き換えが可能です。
5.3. メールテンプレート
5.3.1. URL通知テキストファイルテンプレート
ZIP無害化コネクタが、宛先のユーザにURLを通知する場合に利用する添付ファイルのテンプレートです。テンプレート名は「url.tmpl」です。ファイルの文字コードはUTF-8です。以下は利用可能なタグ文字です。
- {$file}・・・添付ファイルの名前
- {$url}・・・WEBインターフェースのURL
本メールに添付されていたZIPファイルを参照するためには、以下のURLに接続してください。
添付ファイル名:{$file}
URL:{$url}
5.3.2. 無害化通知メールテンプレート
無害化後に送信するメールのテンプレートです。テンプレート名は「mail.tmpl」です。ファイルの文字コードはUTF-8です。
ZIPファイルを無害化しました.
ZIPファイルに含まれるファイルが自動的に変換されています。
参照できないファイルがある場合は、管理者にお問い合わせください。
なお本メールに返信を行っても対応が行えません。ご注意ください。
5.3.3. 無害化警告メールテンプレート
無害化が一部失敗した場合に送信するメールのテンプレートです。テンプレート名は「mailwarn.tmpl」です。 以下は利用可能なタグ文字です。
- $errors・・・無害化に失敗したファイルの一覧
ZIPファイルを無害化しましたが、一部ファイルの無害化に失敗しました。
添付されているZIPファイルには、無害化されていないファイルが含まれています。
注意して展開してください。
[無害化に失敗したファイル一覧]
{$errors}
参照できないファイルがある場合は、管理者にお問い合わせください。
なお本メールに返信を行っても対応が行えません。ご注意ください。
5.3.4. 無害化エラーメールテンプレート
システムに致命的なエラーが発生した場合に送信するメールのテンプレートです。テンプレート名は「mailerror.tmpl」です。ファイルの文字コードはUTF-8です。 以下は利用可能なタグです。
- {$hash}・・・処理に失敗したデータのハッシュ値
ZIPファイルを無害化に失波しました.
プロセスキーワード:{$hash}
管理者にお問い合わせください。
なお本メールに返信を行っても対応が行えません。ご注意ください。