オープンソース

Zabbixのインストールと設定

Zabbixは、Zabbix LLCのホームページでパッケージが公開されていて、ダウンロード、インストールすることができます。RedHat Enterprise Linux 6、RedHat Enterprise Linux 7、CentOS6、CentOS7、debian、Ubuntuなどのパッケージが公開されています。CentOS6、CentOS7の場合には、rpmパッケージをyumを使って簡単にインストールすることができます。

インストール手順

Zabbixのインストール手順は、パッケージのダウンロードページからリンクされているマニュアルで確認することができます。残念ながら、最新バージョンのZabbixでは英語マニュアルしか公開されていません。Version 2.4までは、日本語マニュアルがありますので、その手順が参考になります。CentOS7では、次のような手順でインストールを行います。

パッケージの入手

yumのレポジトリを作成するためのrpmをダウンロードしインストールします。

# rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/3.2/rhel/7/x86_64/zabbix-release-3.2-1.el7.noarch.rpm ⏎

利用するデータベースに合わせたZabbixのパッケージ(zabbix-server-mysqlまたはzabbix-server-pgsql)と、ZabbixのWEB-UIのパッケージ(zabbix-web-mysqlまたはzabbix-web-pgsql)をインストールします。

# yum install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql ⏎

データベースの設定

データベースを初期化します。

# mysql -u root -p XXXXX ⏎
mysql> CREATE DATABASE zabbix CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_bin;
mysql> GRANT ALL PRIVILEGES ON zabbix.* TO zabbix@localhost IDENTIFIED BY '';
mysql> QUIT;

パッケージがインストールされるとデータベース用のスキーマと初期データのインポート用のファイルがインストールされます。それを使って、データベースを設定します。

# zcat /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-3.2.1/create.sql.gz | mysql -u zabbix -p zabbix ⏎

データベース接続の設定

/etc/zabbix/zabbix_server.confにDBのパスワードを設定します。

/etc/zabbix/zabbix_server.conf

DBPassword=zabbix

タイムゾーンの設定

ZabbixのApache用の設定ファイルに、タイムゾーンの設定を行います。

/etc/httpd/conf.d/zabbix.conf

php_value date.timezone Asia/Tokyo

サービスの起動

以上で準備ができましたので、Zabbix関連のサービスをスタートします。

# systemctl start zabbix-server ⏎
# systemctl start zabbix-agent ⏎
# systemctl start httpd ⏎

Zabbix設定ウィザード

WebブラウザからZabbixサーバにアクセスします。

例)http://zabbix.designet.jp/zabbix/

すると、設定ウィザードが始まります。ウィザードにそって、DBへのサクセス情報などを入力し、設定を行っています。設定が終わるとZabbixのログイン画面が表示されます。

以上でインストールは完了です。このようにrpmパッケージをyumを使って簡単にインストールすることができます。

デモのお申込み

もっと使い方が知りたい方へ
Zabbixの操作方法や操作性をデモにてご確認いただけます。使い方のイメージを把握したい、使えるか判断したい場合にご活用下さい。Zabbixのデモをご希望の方は、下記よりお申込みいただけます。

デモをご希望の方

デモの申し込みイメージ


OSS情報「Zabbix」

Zabbix
〜ログ監視も可能なOSSの監視ツール〜
ここでは、OSSの統合監視ソフトZabbixの特徴や、Zabbixについてデージーネットの行っているサービスを紹介します。
Zabbixの基本的な監視機能
ここでは、ZabbixのインターフェースやZabbixの監視機能などZabbixの基本的な機能について紹介します。
Zabbixシステム構成
ここでは、デージーネットの行っているZabbixの応用的なシステム構成について解説します。
Zabbixのインストールと設定
ここでは、Zabbixのインストール方法を紹介します。Zabbixは、Zabbix LLCのホームページでパッケージが公開されていて、ダウンロード、インストールすることができます。
Alertmanagerとの連携
ここでは、ZabbixのメディアタイプWebhookを使って、アラートを管理するAlertmanagerとの連携について紹介します。

監視サーバ構築事例一覧

システムの運用管理において、システムの状態を定常的に管理し、不具合を少しでも早く発見するためには、監視サーバが欠かせません。デージーネットでは、障害発生を未然に防ぐこと、障害が発生した場合にすばやく検知し、復旧を行い、原因解決を行うことで、システムを安心して利用することができるようになると考えています。

Zabbixによる監視システム構築事例

オープンソースソフトウェアZabbixと独自開発の連携プログラムを組み合わせ、障害時に携帯電話へ音声で通知する監視システムを構築しました。

Cactiによる運用監視サーバ構築事例

Cactiを利用した監視サーバを提案しました。これまでお客様がCactiを導入されており、同様に運用できるようにCactiを利用しました。さらにCactiのsyslogプラグインを導入することでログ管理が容易になることから、syslogサーバとCactiを同居させるシステムとしました。

Cactiによる大規模監視システム構築事例

オープンソースの監視ソフトウェアCactiを使って、監視システムを構築しました。1500台以上のサーバに対して監視を行い、閾値監視、障害時のメール通知などを実現しました。

Zabbix Proxy調査報告書

Zabbix Proxyは、Zabbixサーバのかわりに監視対象から監視データを収集し、Zabbixサーバに情報を送信する機能です。この資料は、Zabbix Proxyについて調査しまとめたものです

OSSのおすすめ監視サーバ・監視ツール比較21選

サーバを効率的に管理するのに欠かせない監視サーバですが、様々なソフトウェアがリリースされています。ここでは、OSSの監視サーバの選定ポイントを紹介し、いくつかの監視サーバソフトウェアの比較をしてみます。

Cacti〜監視とグラフ生成のOSS〜

Cactiとは、ネットワーク監視、グラフ生成のソフトウェアです。CactiはraXnetにより開発され、オープンソースソフトウェアとして公開されています。Cactiをインストールし導入することで、サーバやネットワーク機器のネットワークトラフィック、CPU使用率、空きメモリ量、ディスク使用率などを監視し、グラフ化することができます。

Icinga2〜コマンドでも使える監視OSS〜

Icinga2は、Nagiosという監視ツールから派生して開発されたシステム監視のためのオープンソースソフトウェアです。Icinga2では、WEBインタフェースだけでなくコマンドラインでも監視の設定を行うことができ、大量の監視も行うことができます。Icinga2のWEBインタフェースはデージーネットで日本語対応を行っています。

OSSのアラート管理〜Alertmanager〜

監視システムの導入は、システムを正常に維持するために有効な手段となります。アラート機能は重要な役割を担っており、システム管理者に無駄なく、効率よく障害対応できるためのアラート管理の仕組みが必要になります。ここでは、オープンソースソフトウェアのアラート管理システムAlertmanagerを紹介します。

Prometheus〜大規模なシステムを監視可能なOSS〜

オープンソースの監視システムには、Zabbix、Icinga2、Cacti等がよく使用されていますが、Prometheusもオープンソースの監視システムの1つです。ここでは、監視システムのPrometheusについて紹介します。

アプリのプッシュ通知をPCやスマートフォンに送れるOSS〜ntfy〜

ntfyは、オープンソースソフトウェアのプッシュ通知アプリです。ntfyを使うことで、プッシュ通知を実装していないサービスにも簡単にプッシュ通知を配信することができます。

システム監視に関する情報・用語まとめ

システム監視に関する様々な情報をご覧になれます。

Zabbixの関連ページ一覧

Zabbixに関する様々な情報をご覧になれます。

Zabbixのインストールと設定の先頭へ