注目の顔認証で認証の課題を解決〜FaceAuth〜
現在、スマートフォンの画面ロック解除や、空港での搭乗手続きに顔認証ゲートが設置されたことがニュースになるなど、身の回りのさまざまな状況やシーンで認証方法の一つに顔認証が採用されています。最近では、顔認証を利用したキャッシュレスでの決済も利用例の一つです。企業では、監視カメラを利用したオフィスへの入退室管理システムなどで顔認証が利用されています。従業員の入・退室と勤怠管理さらに体温の測定などを連携するなど多くのソリューションが実施されています。また、来店した顧客の顔データをもとに、性別や年代等を分析、可視化することで重要なマーケティング情報を得ることもできます。このように、顔認証システムの導入はビジネスの効率化や品質向上を期待できます。
しかし、通常システムや施設、店舗でのサービスで顔認証システムを導入するには、その利用するサービスや商品自体が顔認証技術に対応している必要があります。 FaceAuthは、顔認証に対応していないサービスでも導入できる顔認証のソフトウェアです。ここでは顔認証システムの導入におすすめのソフトウェアFaceAuthについて紹介します。
顔認証システムとは
顔認証システムとは、ユーザ認証を行う利用者が、本人であることを認識する際に、カメラを利用して顔の画像を撮影することで事前に登録された顔写真のデータと照合を行い、本人確認を行うことができるシステムをいいます。顔認証は、顔の特徴を検出するため、人の持つ生物学的な要素で認証を行う生体認証技術の一つです。生体認証は、顔認証の他に、指や静脈、網膜などで承認する指紋認証、虹彩認証、静脈認証等があります。しかし、これらの認証は一般的に指紋読み取り装置や虹彩読み取り装置等の特別な機器が必要になります。その点、顔認証は、カメラがあれば認証を行うことができるため他の生体認証と比べ導入がスムーズです。最近では、認証の精度が上がっているため、マスクやメガネを装着し、鼻や口が隠れていても、目の周りの特徴を検知して本人確認を行うこともできます。また顔認証は生体情報を用いて非接触で簡単に人物を特定できるため、端末で暗証番号を操作したりIDカードを携帯する必要がなく、紛失の心配もありません。ハンズフリーで認証を行えるため利便性が高まります。
しかし、顔認証システムのデメリットとしては、写真でも認識してしまう可能性がある場合など、認証精度の高さの不安があります。認証する際に目をつぶるや顔の角度を変えるなど動きを導入できるシステムを選択することでデメリットが改善される場合もあります。また、年齢による顔の経年変化や髪型の変更を判別できないシステムもあるので、導入開始前に正確な認証精度を測定し、結果の評価を取得する必要があります。
顔認証システムのFaceAuthとは
DXの推進や働き方改革に伴い、テレワークやオンラインイベントなどオンライン越しにサービスを利用する機会が増えました。また、最近では資格の試験においても受験会場以外の、個人の自宅などの場所から試験が受けられるようになるなど、様々な環境でITを活用した方式へと変化してきています。そこで課題となるのが、オンライン越しにいるユーザやお客様の本人確認です。今までサービスを利用する際には、IDとパスワードを使用した「パスワード認証」方式が主流となっていました。しかし、「パスワード認証」のみでは、本当にユーザ本人がそのシステムを利用しているのか判断できません。そこで認証時に「顔認証」を導入することで、本人確認の仕組みを強化し、不正行為を防ぐことに有効です。
FaceAuth(フェイスオース)とは、顔認証に対応していないシステムにも顔認証を導入することができるソフトウェアです。FaceAuthの「Face」とは「顔」、「Auth」は「認証」という意味です。一般にシステムやサービスで顔認証を導入するには、その利用するサービス自体が顔認証に対応している必要があります。しかし、『FaceAuth』は様々な認証方法に対応しているため、システムやサービス自体が顔認証に対応していなくても、用途にあわせて導入できるようになります。また、専用の認証機器を用意する必要がなく、PCに搭載しているカメラやスマホのカメラを利用して顔認証を行うことができるため初期費用も抑えて顔認証の導入が可能になります。
FaceAuthの導入メリット
FaceAuthを導入することで以下のメリットや特長があります。
スイッチングコストを抑えて顔認証を導入できる
顔認証を利用するためには、サービスを切り替えるための金銭的コストや、新たなサービスに慣れるまでの時間的コストなど、様々なスイッチングコストが発生します。『FaceAuth』は、デージーネットが独自に開発した認証プロバイダを使用して「顔認証」を利用できるようにしています。この認証プロバイダは、様々な認証方法に対応しているため、現在使用しているシステムやサービスを変えることなく、スイッチングコストを抑えて顔認証を導入することが可能です。
ユーザが本人である証明を強化できる
現在主流となっているIDとパスワードを入力して行う「パスワード認証」のみの場合、パスワードを知っていれば誰でもログインすることができてしまうため、利用しているユーザが本人であることの証明が困難です。そのため、何か対策を行わなければ、資格試験などでは替え玉受験やなりすましをされてしまうリスクや業務で必要なシステムに部外者がログインしてしまうリスクなどがあります。『FaceAuth』を活用すれば、認証時に「顔認証」を導入することで、サービスを利用しているユーザが本人であることを確認する仕組みを強化することができます。
サービス自体のセキュリティレベルを向上できる
パスワード認証のみでログインを行っている場合、パスワードリスト攻撃や総当たり攻撃により、アカウント自体がハッキングされ不正利用される可能性もあります。企業で使用しているサービス等では、最悪の場合、機密情報や個人情報の情報漏洩につながる可能性もあります。そこで、セキュリティを強化するための方法として注目されているのが「多要素認証」です。多要素認証とは、種類の異なる2つの情報を組み合わせて安全性を高めた認証方式です。ID・パスワードの認証の他にワンタイムパスワードや顔や静脈などをつかって認証を行います。
『FaceAuth』では、多要素認証の一要素として「顔認証」を導入することができます。つまり、「パスワード認証」に加えて同時に「顔認証」も組み合わせることで、アカウントがハッキングされた場合でも、顔認証によりログインを阻止することができます。これにより、既存サービスのセキュリティレベルを一層上げることができ、より安全にサービスを運用していただけます。
シングルサインオンを利用して複数のシステムへログインできる
FaceAuthは、オープンソースソフトウェアのシングルサインオンができるKeycloakを利用して顔認証を行います。Keycloakは、SAML/OpenID connect等のシングルサインオンプロトコルに対応しています。そのため複数のシステムを連携させ、顔認証でログインすることが可能です。一度ログインしてしまえばその他のシステムに自動でログインすることができるので、管理者やユーザがIDやパスワードをシステムごとに管理することが不要になり手間がなくなります。
FaceAuthの詳細
- 利用
イメージ - 認証方式
- 認証方式
設定 - ソフト
ウェア構成 - 稼働条件
- 導入費用
利用イメージ
FaceAuthの利用イメージは以下になります。
本人確認方式
- ユーザ認証を行ったユーザが本人であるかどうかを確認する
- ユーザID/パスワード認証を行い、さらに顔認識による認証を行う
- パスワード認証等と組み合わせて使用し、本人確認を強化する
- 二要素認証の一要素として使用する
- セキュリティレベルは高い
ユーザID識別方式
- ユーザIDを入力する代わりに、顔認識による認証でユーザIDを識別する
- ユーザID/パスワードを入力することなく、サービスにログインすることができる
- 他の認証と組み合わせることなく、単独で認証を行う
- ログイン時の手続きが少なくなる
- セキュリティレベルが少し落ちる
認証方式設定
専用のWebUIから、ユーザ・グループ毎、システム・サービス毎にパスワード認証のみやパスワード認証+顔認証など、柔軟に最適な認証方式を設定することができます。
- Keycloak
IDとアクセス管理を行うことができるオープンソースソフトウェアSAML/OpenID connect等のシングルサインオンプロトコルに対応
- Keycloakの認証プロバイダ
Keycloakの認証機能を提供するコンポーネント認証プロバイダが提供する認証方式を組み合わせて多要素認証を実現できる
- FaceAuth
Keycloakの認証プロバイダとして提供Keycloakの認証機能の一部として利用できる
ソフトウェア
- Keycloak 16.1以上
- MariaDB 10.3以上
- Apache HTTP Server 2.4
稼働ネットワーク
IPv4、IPv6
Operating System
RHEL 8、AlmaLinux 8
FaceAuth ソフトウェア価格 | 500,000 円 |
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ソフトウェア保守費用 | 200,000 円(年間) |
年間ライセンス費用 | 180,000円 〜(年間)/1〜25ユーザまで ユーザ数によって変動 |
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