構築事例:ログの監視を追加したGraylogサーバの構築
今回は、製造業のお客様にログ管理・監視システムを導入した事例です。お客様は、障害時にログを利用して早期復旧できる環境の導入を検討していました。
- お客様が悩まれていた課題
- ログの管理ができていない
- トラブルがあった際に参考にできる情報がない
- システム運用の負担が大きい
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
製造
ユーザー規模
約1000人
利用OS
AlmaLinux 9
導入月
2025年1月
デージーネットが提案した「ログの監視を追加したGraylogサーバの構築」
Graylogでログを管理し検索できるシステムの導入
ログの管理ができていないという課題からOSSの統合ログ管理ソフトウェアであるGraylogを提案しました。Graylogは、WebUIからログ管理を行うことができるため管理がしやすく、分析設定が行えるためログを後から確認がしやすいという特徴があります。また、今回全文検索システムのOpenSearchの導入も提案しました。これにより高速にログを検索することができるようになります。
ログサーバを監視するZabbixサーバの構築を提案
システムの正常性を確認するため、Graylogサーバが集めるログを監視できるようにZabbixの構築も追加で提案しました。対象システムのPING監視やプロセス生存監視、Zabbixエージェントを用いた監視の提案を行いました。PING監視やプロセス生存監視を行うことで、サーバだけではなくネットワークやアプリケーションが正常に動いているかも監視することができます。
導入にあたっての工夫
導入にあたっては、以下を工夫しました。
ログの検索性を向上
今回、導入したGraylogサーバでは、10種類のログを管理できるようにしました。それぞれ10種類のログは形式が異なっていたため、ログの検索性を上げるために、各機器から届くログの分割を行いました。ログの分割設定ではお客様の取得したい情報をヒアリングし、お客様が視覚的にどのログの情報なのかわかるようなルールを決め分割設定を行いました。それに合わせて分割設定を生かしたダッシュボードを作成しました。
導入後の結果
導入の結果、ログの分割を行うことで、ワード検索だけでなく、フィールド名とワードを組み合わせて検索できるようになりました。それにより詳しい検索ができ調べたいログに早くたどり着けるようになりました。ダッシュボード機能を使って接続元のランキングや円グラフを作成することができるようになり、接続先などを確認でき運用面での負担が軽減されました。
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