構築事例:Elasticsearchを使ったログ解析システム構築
CATVのインターネットサービスでは、障害の対応や犯罪捜査への協力のために、IPアドレスから利用者を特定しなければならない場合があります。従来は、DHCPサーバ、WWWサーバ、メールサーバ、課金システムなどの膨大なログをgrepコマンドを使って調査し、利用者を特定していました。そのため、調査は大変時間がかかる作業でした。この調査を効率化できないかと相談を受け対応しました。
- お客様が悩まれていた課題
- 膨大なログから特定のデータを見つけるのに時間が掛かる
- 複数のログから必要な情報を見つけるのが難しい
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
情報・通信(岡山県)
ユーザー規模
5万人
利用OS
Debian 8
導入月
2015年8月頃
デージーネットが提案した「Elasticsearchを使ったログ解析システム構築」
Elasticsearchを使った大容量ログ検索システムを構築
CATVのインターネットサービスのシステム管理者様からお問い合わせをいただきました。ケーブルテレビのインターネットサービスでは、障害の対応や犯罪捜査への協力のために、IPアドレスから利用者を特定しなければならない場合があります。しかし、この作業は、DHCPサーバ、WWWサーバ、メールサーバ、課金システムなどの膨大なログから、特定のIPアドレスに関連した情報を探す作業で、かなり時間を掛けて調査をしていました。この調査を効率化できないかと相談を受け対応しました。
Elasticsearchにログを保管
各種サーバからのログをデータベースに保管して検索性を向上する方法を検討しましたが、データ量が非常に多いためMySQLなどのRDBでは処理に時間がかかることが分かりました。そのため、ビックデータの解析ツールとして知られているElasticsearchを使うことになりました。様々なサービスから出力されるログは、rsyslogを経由してElasticsearchに保管することになりました。
GUIとしてSyLASを導入
Elasticsearchには、ログを閲覧するための仕組みが付属していません。通常はkibanaを使いますが、本件ではElasticsearchに対応したログ検索インタフェースとして、ElasticsearchとSyLASを組み合わせて導入しました。
Elasticsearchをチューニング
大量のログを短時間で解析できるようにするため、Elasticsearchには様々なチューニングを行いました。使用するメモリの量の調整や、インデックスの設定、出力するデータ形式の調整などです。こうしたチューニングを行った結果、大量のログから特定のIPアドレスに関連する情報をすぐに取り出せるようになりました。
導入後の結果
ログ調査時間が短縮され、従来の10分の1程度の時間で調査ができるようになりました。また、GUIだけで調査を行えるため、Linuxの知識がない担当者でも作業が行えるようになり、システム管理者の負荷が大きく軽減されました。
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