Metabaseとは
Metabaseとは、Metabaseプロジェクトによって開発されているオープンソースソフトウェアのデータ可視化ツールです。データ可視化ツールはダッシュボードソフトウェア・BIツールとも呼ばれています。Metabaseで可視化したデータを分析に役立てることができます。
Metabaseは、Javaで開発されたアプリケーションで、Metabaseのjarファイルをシステムに設置して実行します。jarファイルをダウンロードし設置するだけなので、インストールについても簡単に行うことができます。また公式のDockerイメージも提供されています。データ可視化ツールというとGrafanaやKibanaなどがありますが、その中でもMetabaseは比較的後発のソフトウェアになります。
Metabaseの特徴
- 様々なデータベースのグラフ化・可視化ができる
Metabaseで対応しているデータベースは以下です。
- MySQL
- Postgres
- Mongo
- SQL Server
- AWS Redshift
- Google BigQuery
- Druid
- H2
- SQLite
- Oracle
- Crate
- Google Analytics
- Vertica
- 専門知識がないユーザにも扱えるユーザインタフェース
データ可視化ツールは、SQL等の専門的な知識がないと扱いにくいということがよく言われています。しかし、Metabaseは知識を持たないユーザなどにも利用できるように、WEBインタフェースでの条件選択で、データを検索・可視化ができるようになっています。
- グラフの種類が豊富
Metabaseは、線グラフや棒グラフ、円グラフなど基本的なものから、パイチャート、ファネルプログレスバー、テーブルなど多彩なグラフがあります。細かいパラメータの調整もデータにラベルを与えたり、値の単位を指定する事で可能になります。またグラフをダッシュボードにまとめて表示することもできます。
- データへのアクセス権限の限定
グループごとにデータソースの操作権限を決めることができます。データベース自体の検索権限やテーブルの権限など柔軟に設定することも可能です。この機能を利用することで、機密なデータが含まれるデータベースでも、グループごとに閲覧するデータを制限することができます。
- LDAPやGoogleアカウントを利用した認証
- 利用頻度の高い検索条件の登録機能
- Slackとの連携
- 日本語対応
Metabaseの機能
ダッシュボードの作成
Metabaseでは、データの可視化を行うことを、質問と呼びます。質問では、データのフィルタリングやデータ平均値や最大・最低値の算出、データのグルーピング、表示形式の変更などを行うことができます。作成したグラフは、ダッシュボードとして保存することができます。
Metabaseは、SQLのような難しい言語を書くことなくグラフ化して、ダッシュボード作成することができますが、簡単にグラフが作成できるのは、1テーブルの範囲に収まっているデータのみです。複数のテーブルにまたがるようなデータを扱う場合には、SQL等の構文を利用する必要があります。
セグメント・メトリクス機能
セグメントやメトリクス機能では、あらかじめ絞り込み条件や値の計算条件を指定することができます。登録した条件は、セグメントやメトリクスの選択画面から確認することができます。
アラート機能
Metabaseでは、定期的にデータをメールやSlackに通知する機能があります。アラートはグラフ毎に設定することができます。アラートを設定すると、設定した時刻にデータのCSVファイルとグラフの画像がメールやSlackに添付されて送信されます。
自動探査機能
Metabaseには、データベースのカラム毎のタイプ情報によって、自動的にダッシュボードを作成する機能があります。自動的に作成されるダッシュボードでは、データベース設定のタイプ登録から推測し作成されます。カテゴリや都市、通貨などの種別をタイプとして登録することが可能です。
デージーネットの取り組み
デージーネットでは、ダッシュボードツールとしてはGrafanaを提案している実績があります。今後はMetabaseをはじめとしたダッシュボードツールの動向をチェックし、よりお客様の要望にマッチしたツールを提供していきます。インストール方法や詳しい使い方は、「metabase調査報告書」に掲載しています。
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