変更管理
システム管理のつぼ(2013年3月号)
フロンティア開発部 米山陽介
デージーネットマガジン11月号にてサーバ管理のプロセスについて紹介させていただきました。今月号は、「変更管理」について説明していきます。
変更管理と言うと、Subversionなどを使用して、バージョンを管理することを思い浮かべるかもしれませんが、それは構成管理であって変更管理ではありません。変更管理は、ユーザーなどから変更依頼を受け付け、影響度や優先度を評価し、実施するかどうかを判断することです。
システムなどの設計や運用を意図的に変更しなければならない場合があります。このような場合は、計画的に行っても想定外の問題を引き起こすリスクが伴います。そこで、変更に伴うリスクを低減し、安全かつ正確に変更が行われるようにする必要があります。
では、どうしたら変更管理を安全にできるのでしょうか?
デージーネットでは、サーバの設定資料を作成し、1台1台どのような設定がされているか記載しています。設定変更や追加を行う際には、設定資料やサーバの設定を確認し、影響がない方法を考え、提案し、変更作業を行っています。
また、本当に影響がないか判断がつかない場合には、社内に擬似環境を作成し、事前に検証を行い、影響がない事を確認した上で本番の環境を変更するようにしています。
このように、本当に問題ないと言える状態にして1つ1つ確実に進んでいくことで安全な作業が可能になるのです。