HAproxyを利用したメール中継システム導入事例
ソリューション開発部 丸吉 祐也
今回は、機器メーカー様のメール中継システム導入事例です。
お客様から、自社で製造、販売をしている機器からメールを送信したいというご要望がありました。
該当機器は、外部にアクセスができない閉域網のネットワークにあるため、メールを中継し、さらに複数の外部のホスティングシステムに中継をし、そこから外部に送信するシステムが必要でした。
ご要望内容
お客様から以下のご要望がありました。
- 該当機器のメール送信を確実に行いたい
- 送信先のメールサーバが1台停止してもメール送信できるようにしたい
デージーネットからのご提案
お客様のご要望を踏まえデージーネットでは下記の提案を行いました。
- ダウンしたメールサーバにはメールを送信しないように、ヘルスチェック機能を持ったHAProxyを利用
- メール送信の失敗にも早く気づけるように、透過型の通信を行うようにし、メール送信の失敗を機器側で気づけるようにする
- メールサーバは負荷分散させ、サーバが1台停止してももう1台で稼働できるようなシステムにする
導入にあたりデージーネットで工夫したポイント
デージーネットが工夫したポイントは下記の通りです。
- 実際に社内でHAProxyの検証環境を作成した
社内にHAProxyの検証環境を作り、事前に動きを確認して設計を進めました。メール送信だけでなく、エラーになるパターンなども洗い出して事前にお客様に説明を行いました。
- ログからホスティングのダウンを確認する
当初は、ホスティングシステムのメールサーバがすべてダウンした場合にHAProxyでメール送信をするという提案をしていました。しかし、その機能はHAProxyの最新バージョンでしか対応しておらず、その機能がCentOS7標準のHAProxyにはありませんでした。そのため、ホスティングシステムがダウンした場合にHAProxyでログを記録するようにしました。そのログを別途監視してもらい、ホスティングのダウンに気づけるようにしました。
- 送信先のサーバの振り分け
送信元によって、送信先のサーバを振り分けるようにしたいとのご要望でしたので、IPアドレスを複数設定し、メールの振り分け先を変えるようにしました。
導入後の結果
システムを導入した結果、該当システムからメールが安定して送信ができるようになりました。メールサーバを負荷分散したため、1つのホスティングシステムがダウンしても、もう一つのホスティングシステムでメールを中継することで安定して通知ができるようになりました。
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お客様から、自社で製造、販売をしている機器からメールを送信したいというご要望がありました。該当機器は、外部にアクセスができない閉域網のネットワークにあるため、メールを中継し、さらに複数の外部のホスティングシステムに中継をし、そこから外部に送信するシステムが必要でした。デージーネットではヘルスチェック機能を持ったHAProxyを使用したメール中継システムをご提案いたしました。
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