5. 削除モードを利用するための設定 一覧へ 7. SaMMAの評価基準
6. 無害化モードを利用するための設定
本章では、SaMMAの無害化モードを利用するための設定について解説します。
6.1. 無害化モード用環境設定ファイル(samma.conf)の準備
まず、SaMMAを無害化モードで起動するために、環境設定ファイル(samma.conf)を作成します。 SaMMAの入手と展開 の方法でインストールした場合、環境設定ファイルのサンプル(samma.conf.*.default)が/usr/local/etc/samma にインストールされます。
無害化モード用のサンプルは以下のファイルです。
${sysconfdir}/samma/samma.conf.harmless.default
環境に合わせて編集し、環境設定ファイル(samma.conf)を作成します。 以下は、無害化モードを利用する場合の環境設定ファイルの設定例です。
CommandPort=17777
CommandPass=secret
SyslogFacility=local1
ListenIP=127.0.0.1
ListenPort=20026
EncryptionTmpDir=/tmp
ZipCommand=/usr/bin/zip
RcptDB=btree:/usr/local/etc/samma/rcpt.db
SendmailCommand=/usr/sbin/sendmail -i
ZipfileName=AttachFile.%Y%m%d.zip
MailsaveTmpDir=/tmp
StrCode=SJIS
DefaultSenderCheck=yes
SenderCheck=check-spf,check-senderip,check-senderdomain
HarmlessProc=convert,encrypt,delete
HarmlessConf=/usr/local/etc/samma/harmless.conf
HarmlessMessageConvert=Converted: mime-type=[<@@mime-before@@> -> <@@mime-after@@>], filename=[<@@file-before@@> -> <@@file-after@@>]
HarmlessMessageEncrypt=Encrypt <@@filename@@>.
HarmlessMessageDelete=Delete <@@mimetype@@>.
HarmlessMessageFileName=samma-message.%Y%m%d%H%M%S.txt
MimeTypeFile=/etc/mime.types
- MailSaveTmpDir、EncryptionTmpDirで指定するディレクトリは事前に作成する必要があります。
- RcptDBで指定したファイルは個別に作成する必要があります。 RcptDBの設定は 宛先ユーザ設定ファイル(rcpt)の作成 で行います。
- SenderCheckの設定は 無害化モードの評価基準について で行います。
- HarmlessConfで指定したファイルは個別に作成する必要があります。 HarmlessConfの設定は 無害化処理設定ファイル で行います。
Note
環境設定ファイル(samma.conf)に設定する項目の詳細は samma.conf を参照してください。 無害化モードの評価基準については 無害化モードの評価基準について を参照してください。
これで、無害化モードを利用するため設定は完了です。 続いて 宛先ユーザ設定ファイル(rcpt)の作成 へ進んでください。