SyLAS インストールマニュアル 一覧へ 2. バックエンドの選択
1. SyLASについて
1.1. SyLASとは
SyLASは、ログの検索を効率化するためのツールです。 rsyslogとMySQL/OpenSearchを連携したシステムで利用することができます。
1.2. システム構成
SyLASが前提とするシステム構成は次の通りです。
1.3. SyLASを利用するメリット
SyLASには、次のようなメリットがあります。
- ログの一括検索
- 複数のサーバのログをMySQLやOpenSearchに保存することで、そのログを簡単に検索できます。 例えば、クラウド上のインスタンスなど、複数システムのログを個別に管理するのは非常に手間です。 しかし、インスタンスのログを全て一箇所に集めておくことで、SyLASから一括で検索することができます。 そのため、ログからの障害などの調査がよりスピーディーに行えるようになります。 またネットワーク機器にsyslogサーバへログを転送する機能があれば、 ネットワーク機器のログもWEBから参照・検索することができます。 そのため、機器にログインしたり、コマンドを調べたり、という手間がありません。
- 簡単な操作
- WEBインタフェースから操作するため、Linuxの知識がなくても利用できます。また、アプリケーション、検索対象ホスト、ファシリティなど条件に合わせた検索がWEBから行えるため、限定的にログを検索することができます。
- 高速な検索
- データベースを利用するため処理が早く、複数条件での複雑な検索も可能です。
- 個別のアプリケーションに対応
- DHCPサーバで、いつ、どんなIPアドレスを払い出したのかをWEBから検索することが可能です。 メールログ情報内で、送信者、宛て先、どのようなステータスかをWEBから検索することが可能です。
- rsyslogのログ監視機能の制御が可能
- rsyslogの設定を直接編集することなくWEBインタフェースからログ監視のルールを追加・変更することが可能です。
1.4. 画面構成
SyLASのWEBインタフェースの構成は次のようになっています。