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統合ログ管理・監視のOSS~Graylog~
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Graylog日本語マニュアル
13. パイプライン処理によるログの加工方法(Processing pipelines)
一覧へ
15. ログ監視を行うには
14. ログのカテゴライズと保存場所の変更方法
Graylogでは、ログに含まれるキーワードなどで、ログをカテゴライズすることができます。
Graylogでは、ログのカテゴライズの機能をstreamと呼びます。
14.1. streamとは
streamとは、Graylogが受け取ったメッセージを、リアルタイムにカテゴライズする仕組みです。
例えば、ログに含まれるプログラム名などとマッチングさせるルールを作り、マッチングしたログだけを
Elasticsearchの特別なインデックスに保存することができます。
streamを利用することで、ログを保存するときに分類ができるようになります。
そのため、検索効率が上がります。
また検索効率だけでなく、streamの設定毎にアラートの設定を行うことや、別のシステムにログを
送信するなどの操作もできるようになります。
14.2. streamの利用例
- システムごとにログを分類する
- 異常を示すログだけを集めて、システム名やユーザ名などで分析を行う
- 特定の異常をカテゴライズしてアラートを送信する
14.3. streamの作成
14.3.1. インデックスの作成
まずstreamと紐づくElasticsearchのインデックスを新たに作成します。
メニューの indeces
リンクから管理画面に移動します。
初期状態では、 Default index set
というインデックスが存在します。
新たにインデックスを追加する場合、 Create index
ボタンをクリックします。
インデックスの入力項目の意味は次の通りです。
Title
: インデックスの名前を入力します。
Description
: インセックスの説明を入力します。
Index prefix
: インデックスのプレフィックスを入力します。アルファベットと数値と_ - +が使えます。また他のインデックスで利用しているプレフィックスは利用できません。
Analyzer
: Elasticsearchのアナライザを指定します。
Index shareds
: インデックスのシャードを指定します。
Index replicas
: インデックスのレプリカを指定します。
Max. number of segments
: 最適化された後のElasticsearchインデックスのセグメントの最大数を指定します。
Disable index optimization after rotation
: チェックした場合、ローテーション後のインデックスの最適化を無効化します。
Select rotation strategy
: 以下から選択します。
Index Message Count
: メッセージの数でローテーションします
Index Size
: インセックスのサイズでローテーションします
Select retention strategy
: 最大のインデックス数を超えた場合の挙動を選択します。
Delete index
: インデックスを削除します。
Close index
: インセックスをクローズします。
Do nothing
: 何もしません
Max number of indices
: インデックスの最大数を指定します。
入力後、 Save
ボタンをクリックすることで、新しいインデックスが作成されます。
14.3.2. Streamの作成
次に新しいStreamを作成します。
メニューの Streams
リンクから管理画面に移動します。
初期状態では、All messages
というすべてのログが保存されるStreamが存在しています。
新しくStreamを作成するためには、 Create Stream
ボタンをクリックします。
入力項目の意味は次の通りです。
Title
: Streamのタイトルです。
Description
: Streamの説明です。
Index Set
: streamと紐付けるインデックスを選択します。
Remove matches from 'All messages' stream
: チェックすると、このStreamにマッチするメッセージを All messages
から削除します。
作成すると新しいStreamが表示されます。
次に、作成したStreamを使うためのルールを定義します。
Manage Rules
のボタンをクリックします。
クリックするとルールの管理画面が表示されます。
この画面で、 Add stream rule
をクリックしルールを追加します。
入力項目の意味は次の通りです。
Field
: マッチングするフィールド名を指定します。
Type
: マッチングルールを指定します。ルールにマッチングするログが、紐付くStreamに流れるようになります。
math exactly
: 上記のFieldとValueが完全一致する場合
math regular expression
: 上記のFieldとValueが正規表現で一致する場合
grater than
: 上記のFieldの値よりもValueが大きい場合
smaller than
: 上記のFieldの値よりもValueが小さい場合
field presence
: 上記のFieldが存在する場合
contaion
: 上記のFieldにValueが含まれる場合
always match
: 常にマッチする
なお、 inverted
オプションが存在する場合、チェックすると、逆の意味になります。
ルールは、複数追加可能です。
複数のルールを追加した場合、次の選択によって、Streamを利用するか否か挙動が変化します。
A message must match all of the following rules
: すべてのルールにマッチする場合
A message must match at least one of the following rules
: 少なくとも1つのルールがマッチする場合
14.3.3. Outputの作成
Streamに流れているログを、別の場所に送信することができます。
Outputを設定するには、 Manage Outputs
のボタンをクリックします。
Outputは、以下の2つから選択して設定します。
STDOUT Output
: 標準出力に出力するOutputモジュール
GELF Output
: TCP/UDPで別システムに接続してGELFフォーマットでログを出力するモジュール
13. パイプライン処理によるログの加工方法(Processing pipelines)
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15. ログ監視を行うには
OSS情報
- ログ管理のGUI
- Graylogでは、ログサーバのシステム管理をGUIから行うことができます。ここでは、Graylogの特徴の一つであるGUIインタフェースについて解説します。
- ログ解析とログ収集
- Graylogは、様々な方法でログを収集することができます。ここでは、Graylogのログ収集と解析の機能について解説します。
- Graylogのシステム構成と拡張性
- Graylogは、ビックデータの解析に利用するOpenSearchを使い高速なログ管理システムです。ここでは、それを実現するためのGraylogのシステム構成とGraylogの拡張性について解説します。
- Graylog日本語マニュアル
- Graylogの画面は英語表記です。そのため、時には利用方法が分かりにくく迷うことがあります。こうした問題に対処するために、デージーネットで、独自に作成した日本語マニュアルです。