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Mailman3管理者向けマニュアル
2. Mailman3画面説明
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4. メーリングリストのメンバー管理
3. メーリングリストの基本設定
この章では、Mailman3でメーリングリストを管理していくための基本設定について解説します。
メーリングリストに関する設定は、管理メニューの 設定
から行います。
3.1. 事前に決めておくべきこと
メーリングリストを管理していく際に、事前に決めておくべきことがあります。
最低限決めておくべきことは、以下の3つです。
- メンバーポリシー
- 誰でも自由に参加/退会できるようにする
- 参加/退会時にメールを使ってユーザー自身で確認手続きをしてもらう
- 参加/退会は管理者の承認制にする
- 参加/退会時には、メールを使用した確認処理と管理者の承認を必要とする
- 投稿ポリシー
- 誰でも自由に投稿できるようにする
- メーリングリストのメンバーとメンバー以外で投稿処理を分ける
- 投稿は全て管理者の承認制にする
- ダイジェスト配信
- ダイジェスト配信を行うか
- 配信を行う場合の頻度など
3.2. メーリングリストの基本情報
まずはじめに、メーリングリストの基本情報となる、メーリングリストの説明や、表示名、推奨言語などを設定します。
左メニューの、 メーリングリストの基本設定
から設定します。
以下の設定を行います。
- メーリングリストの表示
- Mailman3の初期ホーム画面でメーリングリストを表示させるかどうかを選択します
- 説明
- メーリングリストについての説明を入力します
- この説明文は、メーリングリストが一覧に表示される時や、ヘッダーに表示される場合などに使用されます
- 詳細情報
- 表示名
- WEB画面に表示されるメーリングリスト名を設定します
- 件名のプレフィックス
- 推奨言語
- メーリングリストの推奨言語を設定します
- Mailman3からユーザーに送信されるメールの言語に影響します
- メンバーの閲覧権限
- メーリングリストに参加しているメンバーを閲覧できる人を選択します
- メーリングリストへの転送
- 関連するニュースグループへの投稿を、メーリングリストに転送するかどうかを設定します
- ニュースグループへの転送
- 関連するメーリングリストへの投稿を、ニュースグループに転送するかどうかを設定します
- 関連するニュースグループ
- ニュースグループの承認
- 関連するニュースグループがある場合に、承認ポリシーを設定します
- NNTPに件名プレフィックスを適用
- USENET(ニュースグループ)に転送された際に、メーリングリストの件名プレフィックスを含めるかどうかを設定します
設定後、 変更を保存
をクリックします。
3.3. メンバーポリシーの設定
メンバーポリシーでは、メーリングリストへの参加や退会を、承認制にするかどうかなどを設定します。
左メニューの、 メンバーポリシー
から設定します。
以下の設定を行います。
- 参加者ポリシー
- メーリングリストへの参加のポリシーを設定します
- 公開: 自由に参加できます
- 確認: 参加者はメールを使用して参加確認手続きを行う必要があります
- 承認: モデレータが手動で承認する必要があります
- 確認後、承認: 参加者が参加確認手続き後、モデレータが承認する必要があります
- 退会ポリシー
- メーリングリストから退会する際のポリシーを設定します
- 公開: 自由に退会できます
- 確認: 参加者はメールを使用して退会手続きを行う必要があります
- 承認: モデレータが手動で承認する必要があります
- 確認後、承認: 参加者が退会確認手続き後、モデレータが承認する必要があります
設定後、 変更を保存
をクリックします。
3.4. 投稿ポリシーの設定
投稿ポリシーでは、メーリングリストへの投稿を承認制にするかどうかなどを設定します。
左メニューの、 メッセージの受け入れ
から設定します。
投稿ポリシーを設定するには、 メッセージの受け入れ
設定の中にある、以下の設定を行います。
- メンバーがメーリングリストに投稿した際のデフォルト処理
- メーリングリストのメンバーがメッセージを投稿した際のデフォルト処理を設定します
- 承認待ち:メッセージは承認待ちになります。
- 拒否:投稿者にバウンス通知を送信して、メッセージを拒否します。
- 破棄:投稿者に通知せず、メッセージを破棄します。
- 即座に承認:チェックなしで投稿を承認します。
- デフォルト処理:デフォルトで設定されているルールに従います。
- 非メンバーがメーリングリストに投稿した際のデフォルト処理
- メーリングリストのメンバー以外がメッセージを投稿した際のデフォルト処理を設定します
- 承認待ち:メッセージは承認待ちになります。
- 拒否:投稿者にバウンス通知を送信して、メッセージを拒否します。
- 破棄:投稿者に通知せず、メッセージを破棄します。
- 即座に承認:チェックなしで投稿を承認します。
- デフォルト処理:デフォルトで設定されているルールに従います。
- 鎮火のための承認設定
はい
を選択すると、全ての投稿が承認制になります。
- メーリングリストの炎上を抑えるために有効です。
- メッセージの最大サイズ
- メッセージサイズとして許可する最大数をKB単位で設定します
- サイズの大きな添付ファイルを防ぐために有効です
- 0を設定した場合は、チェックは無効になります
- 最大受信者数
- ToやCcに明示的に設定された受信者の最大数を設定します
- 最大数を超えた投稿は承認待ちとなります
- 大量の宛先へのメールを防ぐために有効です
- 0を設定した場合は、チェックは無効になります
- 承認する非メンバーリスト
- メーリングリストに参加せずに、投稿可能なアドレスを設定します
- 1行に1アドレス設定することができます
- 設定されたメールアドレスは、完全一致と前方一致で投稿者アドレスと照合されます
- メールアドレスを完全一致で登録する場合は、メールアドレスを非メンバーとして登録し、非メンバーの投稿処理を「デフォルト処理」に設定する方法をおすすめします
- 承認待ちとする非メンバーリスト
- 一致する非メンバーの投稿を自動で承認待ちにします
- 1行に1アドレス設定することができます
- 設定されたメールアドレスは、完全一致と前方一致で投稿者アドレスと照合されます
- メールアドレスを完全一致で登録する場合は、メールアドレスを非メンバーとして登録し、非メンバーの投稿処理を「承認待ち」に設定する方法をおすすめします
- 拒否する非メンバーリスト
- 一致する非メンバーの投稿を自動で拒否します
- 1行に1アドレス設定することができます
- 設定されたメールアドレスは、完全一致と前方一致で投稿者アドレスと照合されます
- メールアドレスを完全一致で登録する場合は、メールアドレスを非メンバーとして登録し、非メンバーのデフォルト投稿処理を「拒否」に設定する方法をおすすめします
- 破棄する非メンバーリスト
- 一致する非メンバーの投稿を自動で破棄します。
- 1行に1アドレス設定することができます
- 設定されたメールアドレスは、完全一致と前方一致で投稿者アドレスと照合されます
- メールアドレスを完全一致で登録する場合は、メールアドレスを非メンバーとして登録し、非メンバーのデフォルト投稿処理を「破棄」に設定する方法をおすすめします
設定後、 変更を保存
をクリックします。
3.5. ダイジェスト配信の設定
メーリングリストへの投稿をまとめたダイジェスト配信を行うかどうかを設定します。
左メニューの、 ダイジェスト
から設定します。
以下の設定を行います。
- ダイジェスト配信の有効化
- ダイジェスト配信の定期配信
- ダイジェストを定期的に配信するかどうかを設定します
- ダイジェスト配信の発行頻度
- ダイジェストの発行巻(Vol.)番号を上げる頻度を設定します
- ダイジェストサイズのしきい値
- ダイジェスト配信時のメールサイズをKB単位で設定します
設定後、 変更を保存
をクリックします。
3.6. Welcomeメールの準備
Mailman3では、新しくユーザーがメーリングリストに参加した際、システムから自動でWelcomeメールを送信することができます。
Welcomeメールは、メーリングリストのルールを伝える場合などに有効です。
3.6.1. Welcomeメールの有効化
まずは、Welcomeメールを有効にします。
左メニューの 自動返信設定
をクリックします。
Welcomeメッセージの送付
を有効にします。
設定後、 変更を保存
をクリックします。
これで、新しく参加したメンバーにWelcomeメールが送信されるようになります。
3.6.2. Welcomeメールの作成
続いて、Welcomeメールの本文となるテンプレートを作成します。
Note
メールテンプレートを作成しない場合、デフォルトのメッセージが送信されます。
テンプレートの再作成の場合、注意が必要です。詳しくは テンプレート作成時の注意点 を参照してください。
管理メニューの テンプレート
をクリックすると、現在登録されているメッセージのテンプレートが一覧で表示されます。
新しくテンプレートを作成するには、 新しいテンプレート
をクリックします。
テンプレートの登録画面から、Welcomeメールの本文となるテンプレートを作成します。
名前
のプルダウンメニューから 「[list:user:notice:welcome] - メーリングリストへの登録が完了した際にユーザーに送信される通知」 を選択します。
データ
には、Welcomeメールの本文となるテンプレートを登録します。
Welcomeメールのテンプレートでは、以下の変数が利用できます。
- $listname
- $list_id
- List-IDヘッダーに変換されます
- 変換後の例: ant.example.com
- $display_name
- メーリングリストの表示名に変換されます
- 変換後の例: Ant
- $short_listname
- メーリングリストのローカルパートに変換されます
- 変換後の例: ant
- $domain
- メーリングリストのドメインパートに変換されます
- 変換後の例: example.com
- $info
- $request_email
- $owner_email
- $site_email
- $language
- メーリングリストの優先言語に変換されます
- 変換後の例: ja
設定後、 保存
をクリックします。
3.7. Goodbyeメッセージの準備
Mailman3では、ユーザーがメーリングリストから退会した際、システムから自動でGoodbyeメールを送信することができます。
Goodbyeメールは、ユーザーがメーリングリストから退会できたことを伝える場合などに有効です。
3.7.1. Goodbyeメールの有効化
まずは、Goodbyeメールを有効にします。
左メニューの 自動返信設定
をクリックします。
Goodbyeメッセージの送付
を有効にします。
設定後、 変更を保存
をクリックします。
これで、退会したメンバーにGoodbyeメールが送信されるようになります。
3.7.2. Goodbyeメールの作成
続いて、Goodbyeメールの本文となるテンプレートを作成します。
Note
メールテンプレートを作成しない場合、デフォルトのメッセージが送信されます。
また、再作成の場合注意が必要です。詳しくは テンプレート作成時の注意点 を参照してください。
管理メニューの テンプレート
をクリックすると、現在登録されているメッセージのテンプレートが一覧で表示されます。
新しくテンプレートを作成するには、 新しいテンプレート
をクリックします。
テンプレートの登録画面から、Goodbyeメールの本文となるテンプレートを作成します。
名前
のプルダウンメニューから 「[list:user:notice:goodbye] - メンバーがメーリングリストから退会した際に送信される通知」 を選択します。
データ
には、Goocbyeメールの本文となるテンプレートを登録します。
利用できる変数は、Welcomeメールと同様です。詳しくは Welcomeメールの作成 を参照してください。
設定後、 保存
をクリックします。
以上が、メーリングリストを管理する上で必要となる基本的な設定になります。
2. Mailman3画面説明
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4. メーリングリストのメンバー管理
OSS情報「Mailman」
- インストール
- ここでは、CentOS7の場合を例に、インストール方法について紹介します。