- Snipe-IT〜資産管理のOSS〜
- ここではIT資産以外の消耗品等の管理もできるOSSの資産管理システムSnipe-ITを紹介します。
- 自動でIT資産情報を取得
〜Snipe-PCView〜 - ここでは、デージーネットで開発した、Snipe-PCViewについて紹介します。
- Snipe-IT資産管理者マニュアル
- デージーネットで作成しましたSnipe-IT資産管理者マニュアルです。
3. CSVファイルを用いた既存資産の登録 一覧へ 5. 資産の管理
本章では、Snipe-ITのユーザ管理について解説します。
CSVファイルを用いることで、ユーザを一括登録することが可能です。
まず初めに、ユーザ追加用のCSVファイルを作成します。
以下は、ユーザを登録するCSVファイルの例です。
姓,名,メールアドレス,ユーザID,電話番号,役職,従業員番号,所属,部署,ログイン可
織田,信長,oda@example.com,oda,090-1234-5678,部長,1001,本社,営業部,TRUE
聖徳,太子,syoutoku@example.com,syoutoku,090-5678-1234,部長,1002,名古屋営業所,マーケティング部,TRUE
卑弥呼,,himiko@example.com,himiko,090-1678-5234,係長,1003,名古屋営業所,マーケティング部,FALSE
田中,一郎,tanaka@example.com,tanaka,090-1678-5235,,1004,名古屋営業所,マーケティング部,
斎藤,次郎,saito@example.com,saito,090-1678-5236,,1005,名古屋営業所,マーケティング部,
高橋,三郎,takahashi@example.com,takahashi,090-1678-5237,部長,1006,東京営業所,営業部,
佐藤,花子,sato@example.com,sato,090-1678-5238,,1007,東京営業所,営業部,
鈴木,涼子,suzuki@example.com,suzuki,090-1678-5239,,1008,東京営業所,管理部,
山本,幸子,yamamoto@example.com,yamamoto,090-1678-5240,,1009,東京営業所,管理部,
渡邊,健司,watanabe@example.com,watanabe,090-1678-5241,,1010,本社,情報システム部,
伊藤,良子,ito@example.com,ito,090-1678-5242,部長,1011,本社,情報システム部,
小林,義男,kobayashi@example.com,kobayashi,090-1678-5243,,1012,本社,管理部,
加藤,史郎,kato@example.com,kato,090-1678-5244,部長,1013,本社,管理部,
CSVファイルの一行目は、ヘッダとして扱われ、インポート先とのフィールドの対応付けで必要となります。
ユーザ登録で利用できるフィールド名は以下の通りです。
フィールド名 | 日本語ヘッダ(例) | 備考 |
---|---|---|
Username | ユーザID | 必須 |
First Name | 姓 | 必須 |
Last Name | 名 | |
Company | 所属 | 事前登録されていなければ自動作成されます |
Department | 部署 | 事前登録されていなければ自動作成されます |
Job Title | 役職 | |
Employee Number | 従業員No | |
メールアドレス | ||
Phone Number | 電話番号 | |
Activated | ログイン可能 | TRUEまたはFALSEで指定 |
Address | 住所 | |
City | 市区町村 | |
State | 都道府県 | |
Country | 国 | |
ZIP | 郵便番号 | |
Notes | 備考 |
右側にある設定メニューから インポート
を選択します。
インポート画面の右上にある Select Import File...
ボタンを押し、インポートするファイルを選択します。
ファイルを選択すると、以下の画面が表示されます。
今回はユーザを登録するため、Import Typeから Users
を選択します。
動作オプションを選択します。
フィールド名とCSVファイルヘッダの対応付けを行い、 import
ボタンを押します。
対応付けについては ユーザ登録で利用可能なフィールド を参照してください。
インポートに成功すると以下のようにユーザの一覧が表示されます。
Note
CSVインポートでログイン可能なユーザを登録した場合、パスワードは自動で生成されます。
登録したユーザがログインできるようにするには、Send Welcome Email for new Users にチェックをいれ、ウェルカムメールを送るようにしてください。
登録されたユーザには、以下のようなウェルカムメールが届きます。
Note
自動で生成したパスワードはウェルカムメールでしか確認できません。 ウェルカムメールを送らない場合は、管理者がユーザのパスワードを手動で設定しなおし、追加したユーザへ連絡する必要があります。
ここでは、ユーザを直接入力で登録する方法について解説します。
左側にあるメインメニューから 人物
を選択し、ユーザ一覧画面の右上にある 新規作成
ボタンを押します。
ユーザ作成画面が表示されます。
表示された入力フォームに、追加するユーザの情報を入力します。 入力する項目は次の通りです。
項目名 | 説明 |
---|---|
姓 | (必須)
苗字を入力します。表示名として利用されます。
|
名 | 下の名前を入力します。苗字と合わせて表示名として利用されます。 |
ユーザ名 | (必須)
ユーザ名を入力します。Snipe-ITにログインする際に利用するユーザIDとなります。
|
パスワード | (必須)
パスワードを入力します。右側にある
Generate をクリックするとランダムな16文字が自動生成されます。 |
パスワードを確認 | (必須)
確認のためパスワードを再入力します。
|
ログイン可能 | ログイン可能なユーザの場合はチェックを入れます。 |
メールアドレスを入力します。 | |
所属 | 所属となる会社や営業所などを入力します。 |
画像をアップロード | 画像をファイルから選択します。 |
言語 | ユーザが使用する言語を選択します。
未選択の場合、システムのデフォルト言語が設定されます。
|
従業員No | 従業員番号を入力します |
役職 | 役職を入力します |
マネージャー | ユーザを管理する管理者を選択します。
管理者が未登録の場合は、
New ボタンから管理者を新規作成することが可能です。 |
部署 | ユーザが所属する部署を選択します。
事前に部署を登録しておく必要があります。
|
設置場所 | 登録したユーザに資産が割り当てられた際、資産のデフォルトの設置場所となる場所を選択します。
設置場所が未登録の場合は、
New ボタンから管理者を新規作成することが可能です。 |
電話番号 | ユーザの電話番号を入力します。 |
ウェブサイト | ユーザに関するサイト情報を入力します。 |
住所 | ユーザの市区町村以降の住所を入力します。 |
市区町村 | ユーザの住所となる市区町村を入力します。 |
都道府県 | ユーザの住所となる都道府県を入力します。 |
国 | ユーザの住所となる国を入力します。 |
郵便番号 | ユーザの郵便番号を入力します。 |
備考 | ユーザに関する備考を入力します。 |
グループ | ユーザが所属するグループを選択します。
ユーザにグループを割り当てることのできるのはシステム管理者権限のある管理者のみです。
|
ユーザ情報を入力して、 保存
ボタンをクリックすると、ユーザを追加することができます。
ここでは、ユーザ情報の変更方法について解説します。
左側にあるメインメニューから 人物
を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。
変更したいユーザの アクション
の項目から鉛筆マークをクリックします。
ユーザの編集画面が表示されます。
変更できるユーザ情報は、 ユーザの設定項目 を参照してください。
設定変更後、 保存
ボタンをクリックすると、ユーザ情報を変更することができます。
システム管理者権限のある管理者の場合、ユーザにSnipe-ITの操作権限を付与することができます。
左側にあるメインメニューから 人物
を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。
変更したいユーザの アクション
の項目から鉛筆マークをクリックします。
ユーザの編集画面の Permisions
タブをクリックします。
表示された権限一覧から、ユーザの権限を変更できます。 設定できるアクセス権限の種類は以下の3つです。
ユーザに付与できる権限は次の通りです。
項目名 | 説明 |
---|---|
Global:Super User | システム管理者権限を付与します
システム管理者権限を付与した場合、他のアクセス許可は無視され全ての権限が許可されます。
|
Admin | 資産管理者権限を付与します
資産管理者権限を付与した場合、以降の詳細なアクセス許可は無視され、システム管理者権限以外の権限がすべて許可されます。
|
CSV Import | CSVインポートが可能になります |
Reports: View | レポートが閲覧可能になります |
Assets | 資産管理が可能になります
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkin: 返却処理が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
Audit: 監査の実行権が付与されます。
View Requestable Assets: リスエスト可能な資産の閲覧可能になります。
|
Accessories | 付属品の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkin: 返却処理が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
|
Consumables | 消耗品の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
|
Licenses | ライセンスの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
View License Keys: ライセンスキーの閲覧可能になります。
View and Modify License Files: ライセンスファイルの閲覧と変更が可能になります。
|
Components | 構成部品の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkin: 返却処理が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
|
Kits | 製品セットの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
|
Users | ユーザの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create Users: ユーザの作成が可能になります。
Edit Users: ユーザの編集が可能になります。
Delete Users: ユーザの削除が可能になります。
|
Models | 資産モデルの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Categories | カテゴリの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Departments | 部署の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Status Labels | ステータスラベルの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Custom Fields | カスタムフィールドの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Suppliers | 仕入先の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Manufacturers | 製造元の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Depreciateions | 減価償却の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Locations | 設置場所の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Companies | 所属の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
|
Self | 自身の設定変更が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
Two-Factor Authentication: 二要素認証の設定が可能になります。
Create API Keys: APIキーの作成が可能になります。
Profile Edit Location: 自身の設置場所(自身に割り当てられた資産のデフォルトの設置場所)の編集が可能になります。
Self-Checkout: 自身の資産の貸し出しが可能になります。
|
設定変更後、 保存
ボタンをクリックすると、ユーザの権限を変更することができます。
ここでは、ユーザの削除方法について解説します。
左側にあるメインメニューから 人物
を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。
変更したいユーザの アクション
の項目からゴミ箱マークをクリックします。
削除の確認ダイアログが表示されます。
はい
をクリックすると、ユーザを削除することができます。
複数のユーザを一括で削除することも可能です。
左側にあるメインメニューから 人物
を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。
変更したいユーザにチェックをいれます。
画面上部のプルダウンメニューから Bulk Checkin & Delete
を選択し、 Go
をクリックします。
削除するユーザの確認画面が表示されます。
Note
システム管理者権限をもつユーザの場合、赤く表示されます。
削除対象のユーザが正しいことを確認し、削除するユーザに割り当てられている資産のステータスを選択します。 削除したくないユーザはチェックを外すことで削除対象から外すことができます。
削除するユーザに割り当てられている資産を全て返却(チェックイン)する場合は、「Check in all properties associated with these users」にチェックをいれます。
送信
ボタンを押すとユーザをまとめて削除することができます。
Note
Snipe-ITは履歴を保持するために、実際には削除されず削除済みとしてマークされるだけの状態です。完全に削除するには、 ユーザを完全に削除する を参照してください。
ユーザ一覧から削除したユーザは、削除済みとしてマークされているだけの状態です。 そのため、間違えてユーザを削除してしまった場合にも、復元することが可能です。
左側にあるメインメニューから 人物
を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。
右上にある 削除されたユーザを表示
をクリックします。
削除されたユーザの一覧が表示されます。 ユーザを復元するには、右側にある矢印マークをクリックします。
これによりユーザを復元することができます。
Note
ユーザが復元されるのみで、資産の貸し出し情報については復元されません。
ユーザ一覧から削除したユーザは、削除済みとしてマークされているだけの状態です。 ここでは、ユーザを完全に削除する方法について解説します。
左側にあるメインメニューから 人物
を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。
右上にある 削除されたユーザを表示
をクリックします。
削除されたユーザの一覧が表示されます。 ユーザを完全に削除するには、右側にあるゴミ箱マークをクリックします。
削除の確認ダイアログが表示されます。
はい
をクリックすると、ユーザを完全に削除することができます。
Note
ユーザを完全に削除すると、ユーザの復元はできなくなるので注意してください。