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4. ユーザ管理

本章では、Snipe-ITのユーザ管理について解説します。

4.1. CSVファイルを用いたユーザの一括登録

CSVファイルを用いることで、ユーザを一括登録することが可能です。

4.1.1. CSVファイルの作成

まず初めに、ユーザ追加用のCSVファイルを作成します。

以下は、ユーザを登録するCSVファイルの例です。

姓,名,メールアドレス,ユーザID,電話番号,役職,従業員番号,所属,部署,ログイン可
織田,信長,oda@example.com,oda,090-1234-5678,部長,1001,本社,営業部,TRUE
聖徳,太子,syoutoku@example.com,syoutoku,090-5678-1234,部長,1002,名古屋営業所,マーケティング部,TRUE
卑弥呼,,himiko@example.com,himiko,090-1678-5234,係長,1003,名古屋営業所,マーケティング部,FALSE
田中,一郎,tanaka@example.com,tanaka,090-1678-5235,,1004,名古屋営業所,マーケティング部,
斎藤,次郎,saito@example.com,saito,090-1678-5236,,1005,名古屋営業所,マーケティング部,
高橋,三郎,takahashi@example.com,takahashi,090-1678-5237,部長,1006,東京営業所,営業部,
佐藤,花子,sato@example.com,sato,090-1678-5238,,1007,東京営業所,営業部,
鈴木,涼子,suzuki@example.com,suzuki,090-1678-5239,,1008,東京営業所,管理部,
山本,幸子,yamamoto@example.com,yamamoto,090-1678-5240,,1009,東京営業所,管理部,
渡邊,健司,watanabe@example.com,watanabe,090-1678-5241,,1010,本社,情報システム部,
伊藤,良子,ito@example.com,ito,090-1678-5242,部長,1011,本社,情報システム部,
小林,義男,kobayashi@example.com,kobayashi,090-1678-5243,,1012,本社,管理部,
加藤,史郎,kato@example.com,kato,090-1678-5244,部長,1013,本社,管理部,

CSVファイルの一行目は、ヘッダとして扱われ、インポート先とのフィールドの対応付けで必要となります。

ユーザ登録で利用できるフィールド名は以下の通りです。

ユーザ登録で利用可能なフィールド
フィールド名 日本語ヘッダ(例) 備考
Username ユーザID 必須
First Name 必須
Last Name  
Company 所属 事前登録されていなければ自動作成されます
Department 部署 事前登録されていなければ自動作成されます
Job Title 役職  
Employee Number 従業員No  
Email メールアドレス  
Phone Number 電話番号  
Activated ログイン可能 TRUEまたはFALSEで指定
Address 住所  
City 市区町村  
State 都道府県  
Country  
ZIP 郵便番号  
Notes 備考  

4.1.2. CSVファイルのインポート

右側にある設定メニューから インポート を選択します。 インポート画面の右上にある Select Import File... ボタンを押し、インポートするファイルを選択します。

_images/import.png

ファイルを選択すると、以下の画面が表示されます。

_images/user_import1.png

今回はユーザを登録するため、Import Typeから Users を選択します。

動作オプションを選択します。

  • Update Existing Values?
    • 有効にするとすでに存在するデータを上書きする
  • Send Welcome Email for new Users?
    • 有効にすると新たなユーザが登録される場合、ウェルカムメールを送信する
  • Backup before importing?
    • 有効にするインポート前にDBのバックアップを自動的に取得する
_images/user_import2.png

フィールド名とCSVファイルヘッダの対応付けを行い、 import ボタンを押します。 対応付けについては ユーザ登録で利用可能なフィールド を参照してください。

インポートに成功すると以下のようにユーザの一覧が表示されます。

_images/user_import3.png

Note

CSVインポートでログイン可能なユーザを登録した場合、パスワードは自動で生成されます。

登録したユーザがログインできるようにするには、Send Welcome Email for new Users にチェックをいれ、ウェルカムメールを送るようにしてください。

登録されたユーザには、以下のようなウェルカムメールが届きます。

_images/user_import4.png

Note

自動で生成したパスワードはウェルカムメールでしか確認できません。 ウェルカムメールを送らない場合は、管理者がユーザのパスワードを手動で設定しなおし、追加したユーザへ連絡する必要があります。

4.2. 直接入力でユーザを登録

ここでは、ユーザを直接入力で登録する方法について解説します。

左側にあるメインメニューから 人物 を選択し、ユーザ一覧画面の右上にある 新規作成 ボタンを押します。

_images/user_add1.png

ユーザ作成画面が表示されます。

_images/user_add2.png

表示された入力フォームに、追加するユーザの情報を入力します。 入力する項目は次の通りです。

ユーザの設定項目
項目名 説明
(必須)
苗字を入力します。表示名として利用されます。
下の名前を入力します。苗字と合わせて表示名として利用されます。
ユーザ名
(必須)
ユーザ名を入力します。Snipe-ITにログインする際に利用するユーザIDとなります。
パスワード
(必須)
パスワードを入力します。右側にある Generate をクリックするとランダムな16文字が自動生成されます。
パスワードを確認
(必須)
確認のためパスワードを再入力します。
ログイン可能 ログイン可能なユーザの場合はチェックを入れます。
Email メールアドレスを入力します。
所属 所属となる会社や営業所などを入力します。
画像をアップロード 画像をファイルから選択します。
言語
ユーザが使用する言語を選択します。
未選択の場合、システムのデフォルト言語が設定されます。
従業員No 従業員番号を入力します
役職 役職を入力します
マネージャー
ユーザを管理する管理者を選択します。
管理者が未登録の場合は、 New ボタンから管理者を新規作成することが可能です。
部署
ユーザが所属する部署を選択します。
事前に部署を登録しておく必要があります。
設置場所
登録したユーザに資産が割り当てられた際、資産のデフォルトの設置場所となる場所を選択します。
設置場所が未登録の場合は、 New ボタンから管理者を新規作成することが可能です。
電話番号 ユーザの電話番号を入力します。
ウェブサイト ユーザに関するサイト情報を入力します。
住所 ユーザの市区町村以降の住所を入力します。
市区町村 ユーザの住所となる市区町村を入力します。
都道府県 ユーザの住所となる都道府県を入力します。
ユーザの住所となる国を入力します。
郵便番号 ユーザの郵便番号を入力します。
備考 ユーザに関する備考を入力します。
グループ
ユーザが所属するグループを選択します。
ユーザにグループを割り当てることのできるのはシステム管理者権限のある管理者のみです。

ユーザ情報を入力して、 保存 ボタンをクリックすると、ユーザを追加することができます。

4.3. ユーザの編集

ここでは、ユーザ情報の変更方法について解説します。

左側にあるメインメニューから 人物 を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。 変更したいユーザの アクション の項目から鉛筆マークをクリックします。

_images/edit_user.png

ユーザの編集画面が表示されます。

_images/edit_user2.png

変更できるユーザ情報は、 ユーザの設定項目 を参照してください。

設定変更後、 保存 ボタンをクリックすると、ユーザ情報を変更することができます。

4.3.1. ユーザに権限を設定

システム管理者権限のある管理者の場合、ユーザにSnipe-ITの操作権限を付与することができます。

左側にあるメインメニューから 人物 を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。 変更したいユーザの アクション の項目から鉛筆マークをクリックします。

_images/edit_user.png

ユーザの編集画面の Permisions タブをクリックします。

_images/user_add3.png

表示された権限一覧から、ユーザの権限を変更できます。 設定できるアクセス権限の種類は以下の3つです。

  • Grant : 許可
  • Deny : 拒否
  • Inherit: 所属するグループの権限に依存

ユーザに付与できる権限は次の通りです。

ユーザ権限
項目名 説明
Global:Super User
システム管理者権限を付与します
システム管理者権限を付与した場合、他のアクセス許可は無視され全ての権限が許可されます。
Admin
資産管理者権限を付与します
資産管理者権限を付与した場合、以降の詳細なアクセス許可は無視され、システム管理者権限以外の権限がすべて許可されます。
CSV Import CSVインポートが可能になります
Reports: View レポートが閲覧可能になります
Assets
資産管理が可能になります
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkin: 返却処理が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
Audit: 監査の実行権が付与されます。
View Requestable Assets: リスエスト可能な資産の閲覧可能になります。
Accessories
付属品の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkin: 返却処理が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
Consumables
消耗品の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
Licenses
ライセンスの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
View License Keys: ライセンスキーの閲覧可能になります。
View and Modify License Files: ライセンスファイルの閲覧と変更が可能になります。
Components
構成部品の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkin: 返却処理が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
Kits
製品セットの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Checkout: 貸し出し処理が可能になります。
Users
ユーザの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create Users: ユーザの作成が可能になります。
Edit Users: ユーザの編集が可能になります。
Delete Users: ユーザの削除が可能になります。
Models
資産モデルの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Categories
カテゴリの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Departments
部署の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Status Labels
ステータスラベルの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Custom Fields
カスタムフィールドの管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Suppliers
仕入先の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Manufacturers
製造元の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Depreciateions
減価償却の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Locations
設置場所の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Companies
所属の管理が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
View: 閲覧可能になります。
Create: 作成が可能になります。
Edit: 編集が可能になります。
Delete: 削除が可能になります。
Self
自身の設定変更が可能になります。
以下のより細かい制限を行うことも可能です。
Two-Factor Authentication: 二要素認証の設定が可能になります。
Create API Keys: APIキーの作成が可能になります。
Profile Edit Location: 自身の設置場所(自身に割り当てられた資産のデフォルトの設置場所)の編集が可能になります。
Self-Checkout: 自身の資産の貸し出しが可能になります。

設定変更後、 保存 ボタンをクリックすると、ユーザの権限を変更することができます。

4.4. ユーザの削除

ここでは、ユーザの削除方法について解説します。

4.4.1. ユーザの個別削除

左側にあるメインメニューから 人物 を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。 変更したいユーザの アクション の項目からゴミ箱マークをクリックします。

_images/delete_user1.png

削除の確認ダイアログが表示されます。

_images/delete_user2.png

はい をクリックすると、ユーザを削除することができます。

4.4.2. ユーザの一括削除

複数のユーザを一括で削除することも可能です。

左側にあるメインメニューから 人物 を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。 変更したいユーザにチェックをいれます。

_images/delete_user3.png

画面上部のプルダウンメニューから Bulk Checkin & Delete を選択し、 Go をクリックします。

_images/delete_user4.png

削除するユーザの確認画面が表示されます。

Note

システム管理者権限をもつユーザの場合、赤く表示されます。

_images/delete_user5.png

削除対象のユーザが正しいことを確認し、削除するユーザに割り当てられている資産のステータスを選択します。 削除したくないユーザはチェックを外すことで削除対象から外すことができます。

削除するユーザに割り当てられている資産を全て返却(チェックイン)する場合は、「Check in all properties associated with these users」にチェックをいれます。

送信 ボタンを押すとユーザをまとめて削除することができます。

Note

Snipe-ITは履歴を保持するために、実際には削除されず削除済みとしてマークされるだけの状態です。完全に削除するには、 ユーザを完全に削除する を参照してください。

4.4.3. 削除したユーザを復元する

ユーザ一覧から削除したユーザは、削除済みとしてマークされているだけの状態です。 そのため、間違えてユーザを削除してしまった場合にも、復元することが可能です。

左側にあるメインメニューから 人物 を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。 右上にある 削除されたユーザを表示 をクリックします。

_images/redelete_user1.png

削除されたユーザの一覧が表示されます。 ユーザを復元するには、右側にある矢印マークをクリックします。

_images/redelete_user3.png

これによりユーザを復元することができます。

Note

ユーザが復元されるのみで、資産の貸し出し情報については復元されません。

4.4.4. ユーザを完全に削除する

ユーザ一覧から削除したユーザは、削除済みとしてマークされているだけの状態です。 ここでは、ユーザを完全に削除する方法について解説します。

左側にあるメインメニューから 人物 を選択し、ユーザ一覧画面を表示します。 右上にある 削除されたユーザを表示 をクリックします。

_images/redelete_user1.png

削除されたユーザの一覧が表示されます。 ユーザを完全に削除するには、右側にあるゴミ箱マークをクリックします。

_images/redelete_user2.png

削除の確認ダイアログが表示されます。

_images/redelete_user4.png

はい をクリックすると、ユーザを完全に削除することができます。

Note

ユーザを完全に削除すると、ユーザの復元はできなくなるので注意してください。

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