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unboundのインストール

unboundは、多くのディストリビューションでパッケージで提供されているため、比較的簡単にインストール、設定することができます。ここでは、CentOS7でunboundを設定する方法について解説します。

unboundパッケージのインストール

CentOS7では、unboundはパッケージで提供されています。yumでインストールすることができます。

# yum install unbound ⏎

unboundの設定ファイルは、/etc/unboundディレクトリに配置されます。

インタフェース設定

/etc/unbound/local.d/interface.confを作成して、unboundがリクエストを受け付けるIPアドレスを設定します。

/etc/unbound/local.d/interface.confの設定例

interface: 192.168.1.2
interface: 127.0.0.1

アクセス制御設定

/etc/unbound/local.d/client.confを作成して、unboundを利用するクライアントを設定します。

/etc/unbound/local.d/client.cconfの設定例

access-control: 192.168.0.0/16 allow

unbound-control用の鍵生成

unboundの制御用の鍵を生成します。

# systemctl start unbound-keygen.service ⏎

unbound-chkconfによる設定ファイルの確認

設定が間違っていないか、unbound-chkconfで確認します。

# unbound-checkconf ⏎
unbound-checkconf: no errors in /etc/unbound/unbound.conf

unboundの起動

unboundを起動します。

# systemctl start unbound.service ⏎

firewalldの設定

unboundを起動します。

# firewall-cmd --add-service=dns ⏎
# firewall-cmd --runtime-to-permanent ⏎

unboundの動作確認

hostコマンドやdigコマンドなどを使って、DNSの参照が正しくできるかを確認します。

# host www.yahoo.co.jp 192.168.1.2 ⏎
Using domain server:
Name: 192.168.1.2
Address: 192.168.1.2#53
Aliases: 
www.yahoo.co.jp is an alias for edge12.g.yimg.jp.
edge12.g.yimg.jp has address 182.22.25.252

デージーネットの取り組み

このように、unboundは非常に簡単にインストールできます。ただし、大規模サイトで使うためには、CPU数などを考量して、もう少しチューニングが必要です。

デージーネットでは、unboundを使ったDNSキャッシュサーバの構築を行っています。デージーネットが構築したシステムでは、Open Smart Assistanceという導入後支援サービスを提供しています。Open Smart Assistanceでは、利用方法に関するQ&A、日本語でのセキュリティ情報の通知、障害時の解析と対策などのサービスを提供しています。そのため、安心してご利用頂くことができます。

デモのお申込み

もっと使い方が知りたい方へ
unboundの操作方法や操作性をデモにてご確認いただけます。使い方のイメージを把握したい、使えるか判断したい場合にご活用下さい。unboundのデモをご希望の方は、下記よりお申込みいただけます。

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