DRBDとは
DRBDの概要
DRBD(Distributed Replicated Block Device)とは、ディスクを冗長化するためのソフトウェアです。LINBIT社が開発を進めており、GNU General Public License version2 でライセンスされています。
DRBDを利用することで、複数台のハードウェアのデータを冗長化し、データを障害から守ることができます。
DRBDの基本的な特徴
DRBDは次のような基本的な特徴があります。
- ディスクに書き込まれたデータを、他サーバのディスクにリアルタイムにミラーリングする
- DRBDのPrimary/Secondaryを切り替えることで、2つのサーバで同じデータの利用が可能になる
- DRBDの管理下にあるデバイスは、/dev/drbdなどのように通常のディスクデバイスとして扱うことができる
- 同期・非同期書き込みの両方に対応しているため、用途に合わせた設計が可能
DRBD 9の特徴
DRBD バージョン9では、多くの機能が追加されました。
- SDS(Software Defined Storage)の機能のサポートによる冗長性の許可
- オートプロモート機能
- リードバランシング機能による、読み込み性能の強化
- RDMAなど高速トランスポートのサポート
オートプロモート機能が追加されたことで、手動でのPrimary/Secondary切り替えが不要になり、DRBDが利用しやすくなりました。
またSDSの機能では、3台以上のハードウェアのディスクを細かく分割してミラーリングができるようになりました。この機能を利用することで、用途に合わせたストレージの切り出しや、スケールアウトが容易になりました。
ただし、現状ではDRBDのSDS機能の利用場面が少ないため、用途の拡大が課題になっています。
デージーネットの取り組み
デージーネットでは、DRBDとPacemaker/Corosyncを利用したHAクラスタの構築サービスを行っています。また最近ではDRBD9のSDS機能とKVM/OpenStackを連携方法について、調査・研究を進めています。
【カテゴリ】:クラスタ  オープンソースソフトウェア  
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