構築事例:IPv6対応でログも確認できるDHCPサーバ構築
お客様は、IPv6のサービスを提供することを検討していました。現状のDHCPサーバは、IPv6に対応しておらず、IPv6に対応したDHCPサーバのリプレースをご要望でした。弊社では、DHCPサーバに加えログも確認できるシステムを提案しました。
- お客様が悩まれていた課題
- IPv4とIPv6の両方に対応したシステムが必要
- ログの出力方法がわからない
- DHCPログを確認するには、コマンド操作が必要
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
情報・通信
ユーザー規模
-
利用OS
Ubuntu 20.04 LTS
導入月
2022年11月
デージーネットが提案した「IPv6対応でログも確認できるDHCPサーバ構築」
IPv6に対応したDHCPサーバにGraylogを連携
IPv6に対応したオープンソースソフトウェアのISC DHCPを提案しました。お客様が今後IPv6のサービスを提供するにあたり、サービスを利用するすべてのクライアントが、IPv6に対応している設備を保有しているか不安だったため、IPv4、IPv6両方の設定に対応したISC DHCPサーバを提案し構築しました。
Graylogでログ出力を提案
お客様が従来利用しているDHCPサーバでは、ログを確認する方法としてコマンド操作が必要でした。都度サーバにログインし、コマンド操作をしなければならないというところに手間を感じていたため、Webブラウザ上でログを確認できるGraylogを提案しました。Graylogは、オープンソースソフトウェアのログ管理ソフトウェアです。Graylogを利用することで、Webブラウザ上で取得したDHCPサーバのログを確認することができ、さらに期間の指定ができたり、IPアドレスやMACアドレス等の特定のキーワードで検索ができるようになります。Graylogを利用して作業者が直感的な操作で検索ができるようにしました。
導入時の工夫
導入時には、以下の工夫を行いました。
OS変更後、動作の不備がないか確認
現状のサーバでは、OSにFreeBSDを利用していました。今回の提案では、Ubuntuを提案していたため、設定の差分を比較しました。そして導入時には、利用中のIPv4の動作が変化しないように引き継ぎをおこないました。
DHCPv6 PD(Prefix Delegation)で払い出しの検証
構築前にお客様環境に検証用DHCPサーバを構築し、DHCPv6 PD(Prefix Delegation)で払い出せるよう検証をおこないました。DHCPv6 PD(Prefix Delegation)とは、アドレスの範囲の割り当てを委任する方法をいいます。DHCPv6 PD(Prefix Delegation)を利用することで、IPv6対応のサーバの運用が便利になります。DHCPv6用のログ出力設定を検証し、位置固定を利用した場合に追加でDUIDとインターフェースIDを出力することで、どこへ払い出しをしているか特定しやすくしました。構築前の検証でノウハウが貯められたこともあり、お客様の今後のサービス化に向けての準備ができました。
DHCPログを確認しやすいように調整
Graylogでログを確認する際にIPv4用、IPv6用で自動的にログを振り分けるルールを設定し、ログの一覧を確認する際にIPv4用、IPv6用のログが混ざらないようにしました。
導入後の結果
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