事例:OpenStack導入
プライベートクラウドの基盤として、OpenStackを導入したいが、RFP(提案依頼書)や要件定義が定まらないため支援して欲しいというご要望をいただきました。OpenStackの各コンポーネントについて解説を行い、検討するべき点をリストアップしました。検討事項に対し、実現方法とメリット・デメリットをまとめアドバイスさせていただきました。
- 導入企業業種
- インフラ関連(千葉県)
- ユーザー規模
- 150万人以上
- 実施時期
- 2018年8月
- お客様が悩まれていた課題
- プライベートクラウドの基盤をOpenStackに切り替えたい
- OpenStackによるプライベートクラウドの要件が定まらない
- OpenStackを理解した上で導入したい
デージーネットが提案した「OpenStack導入」
OpenStackのコンポーネントごとに検討事項を整理
VMwareのプライベートクラウド基盤をOpenStackに切り替えたいということで、相談いただきました。お客様ご自身で要件定義を行いたいが、自分たちだけでは定まらないため、要件定義をするための支援をして欲しいということでした。
検討事項をリストアップ
OpenStackを理解した上で導入したいというお客様の方針でした。そのため、まず最初にデージーネットからOpenStackコンポーネントの役割と機能を解説することを行いました。その中で、OpenStackのコンポーネントごとに検討するべき事項を明確にしていきました。検討事項はリストアップして整理していきました。
OpenStackのコンポーネントごとに役割を決定
次にリストアップした検討事項を元に、構成を検討していきました。ネットワークノード、コントローラノード、コンピュートノード、ストレージノードの構成とし、各ノードの役割を明確にしていきました。
ノードの役割から、サーバのスペックを定義
サーバ上で動作するサービスから、必要なCPU、メモリ、HDDなど、サーバのスペックを見積っていきました。まずは、デージーネットからサーバスペックの提示を行いました。その後、お客様のご要望をヒアリングしながら調整していきました。
ストレージの拡張性
スモールスタートで拡張性を考慮したシステムとしたいということでしたので、分散ストレージとして、CephとDRBD SDSを採用しました。DRBD SDSは、OpenStackとの連携をデージーネットが開発元と共同で検証しました。DRBD SDSは、非常に性能が高いことが分かっていたため、この機会にCephと共に導入し、安定している方を拡張していくことにしました。
コンサルティング後の結果
各サーバが提供するサービスやサーバスペック、構成など、要件定義に必要な情報を網羅して検討することができ、お客様自身でRFPや要件定義書を作成することができました。OpenStack導入支援コンサルティングを通し、デージーネットの技術力を認めていただき、その後のシステム構築のお見積りもご依頼いただきました。