- プリザンター〜ローコード開発プラットフォーム〜
- ここではPleasanterの特徴や機能、使用用途などについて紹介します。
- OSSでワークフローを作成できるプリザンター
- ここでは、Pleasanterで作成するワークフローについて紹介します。
- Excel出力をプリザンターで可能にする〜CarboneJSとの連携〜
- ここでは、OSSのCarboneJSとPleasanterの連携について紹介します。
プリザンターでは、見積書など書類の作成をすることが可能です。しかし、OSS版の標準の機能では、見積書をプリザンターで作成後に帳票として出力することができません。そこで、ExcelなどのドキュメントとJSON形式のデータを組み合わせて帳票を出力する、OSSのCarboneJSを連携させることで、プリザンターから帳票の出力を行うことができるようになります。ここでは、OSSのCarboneJSとプリザンターの連携について紹介します。
ノーコード・ローコードツールのプリザンターと、OSSのCarboneJSを連携させることで、プリザンターで作成したシステム内のデータを、Excelなど様々な帳票として出力することが可能です。現状のプリザンターで帳票出力をするためには、通常、有償のツールと連携やカスタマイズをする必要があります。しかし、プリザンターとCarboneJSを連携することで、ライセンスフリーでの帳票出力が可能になります。CarboneJSの詳細については、この記事の後半で解説します。
プリザンターでは、見積書や発注書等の書類を作成することが可能です。プリザンターの各テーブルに商品のマスタや明細の項目を登録しておくことで、商品に対して価格が紐づき、見積の登録ができます。プリザンターにはインポートの機能もあるため、商品マスタの情報をインポートして利用することも可能です。ここでは、プリザンターで見積書を作成した際、CarboneJSと連携させ、データを帳票出力する方法について説明します。
CarboneJSとプリザンターを連携させておくことで、プリザンターの画面に表示されている見積書を参照し、ExcelやODS形式のファイルとしてダウンロードすることができます。プリザンター内に見積書のデータを登録し、ファイルとしてダウンロードできるようになるため、プリザンターを見積書作成ツールとして活用することができるようになります。
見積書を修正する場合も、プリザンターの画面からの変更処理が可能なため、更新内容のチェックがしやすくなります。プリザンターの画面が見積書の定型フォームとなるため、新規作成の際も、プリザンターの編集画面で必要な情報を入力しエクスポートするのみで完了でき、作業を短縮することができます。今回の事例では、見積書を作成しExcel形式で出力しましたが、WordやPowerPoint等多様な形式での出力を選択することができ、発注書や稟議書等でも応用が可能です。
Carboneとは、PDFやWord、Excel、Writer、PowerPoint、Calcなどのドキュメントテンプレートと、JSON形式のデータを組み合わせてドキュメントを生成するライブラリです。Carboneは複数の形態で提供されていますが、その中でCarboneJSは、Javascriptのライブラリとして提供されており、ソースコードが公開されているオープンソースソフトウェアです。CarboneJSを利用することで、システムから作成したデータを帳票に出力することが可能になります。
CarboneJSのライセンスはCARBONE COMMUNITY LICENSEで、CarboneIO SASより提供されています。このCARBONE COMMUNITY LICENSEは独自のライセンスであり、TimescaleDBが採用するTimescale Licenseを参考に作成されています。このライセンスでは、Carbone.ioが展開するクラウドサービスや、オンプレミス版のCarboneと類似するサービスを有償提供することが禁じられています。
しかし、自社システムでの利用や、他社向けのシステムに組み込む場合には、CarboneJSの利用を明記するなど、ルールを守れば利用が可能です。ライセンス違反にならないよう、CarboneJSを利用する際には開発元に確認が必要となります。
CarboneJSには、以下の特徴があります。
CarboneJSは、Microsoft OfficeやLibreOfficeなどの一般的なドキュメントを手軽に生成することができます。公式マニュアルに公開されているサンプルコードを活用することで、簡単にドキュメントを生成できるようになります。
CarboneJSは、JSONデータとテンプレートの作り方により、比較的柔軟にドキュメント化を行うことができます。既存で活用しているWordやExcelのテンプレートがあれば、そこにタグを追加することで、簡単にドキュメント化を行うことができます。
CarboneJSは、XML(Excel)やDOCX(Word)など、様々なファイルをテンプレートとして利用することが可能です。CarboneJSが対応しているファイルタイプは以下になります。
しかし、ファイルタイプによって使える機能と使えない機能があるため、注意が必要です。
CarboneJSでは、公式マニュアルにある数十行のプログラムコードをコピーすることで、基本的な動きの設定が可能です。これにより、開発に必要なコード量が少なく済むため、開発コストを抑えた導入が実現できます。
CarboneJSは、以下のような用途で使用することができます。
この中でも特にローコード・ノーコード系ソフトウェアと相性が良いことがわかっており、この記事ではプリザンターと連携させた利用方法を紹介しました。
CarboneJSを利用する時は、下記に注意する必要があります。
デージーネットは、プリザンターの認定パートナーです。販売/提案、教育、導入/開発、サポートなどの技術サポートを提供しています。その他、独自の運用マニュアルの作成など、ユーザーの状況に合わせ必要に応じた技術サービスを提供します。
デージーネットでは、プリザンターとCarboneJSを連携させ、見積書などの帳票出力までOSSを使って対応できるか検証を行いました。デージーネットでシステムを構築することで、帳票出力まで行えるローコードツールの利用が可能です。今回ご紹介したCarboneJSの詳しい情報は、CarboneJS調査報告書に掲載しています。
CarboneJSを利用すると、PDF、DOCX、XLSX、ODT、PPTX、ODSなどのドキュメントテンプレートとJSON形式のデータを組み合わせて、Excelなどのドキュメントを生成することができます。本書は、CarboneJSについて調査した内容をまとめたものです。
本書はPleasanterについて調査しまとめたものです。インストール方法やアプリケーションの作成方法、他のアプリケーションからの連携などについて記載しています。
Pleasanterにはバージョン1.3にて「プロセス機能」が実装されました。プロセス機能を利用すると、ワークフローのような状態遷移をともなうアプリをコードを書くことなく開発することが可能です。本書はPleasanterによるワークフローアプリ作成についてまとめたものです。
Pleasanterで作成した見積書を帳票出力したいというお客様のご要望に答え、PleasanterにCarboneJSを連携させExcelなどの帳票出力システムを導入した事例を紹介します。
ローコードとは、プログラミングをほとんど使わずにアプリケーションを作成する手法のことです。ここでは、OSSのローコード開発ツール・プラットフォームを比較・検討します。