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無料で使えるWebメールソフトのおすすめOSS〜Roundcube〜
無料で使えるWebメールソフトのおすすめOSS〜Roundcube〜
Webメールとは、Webインタフェースを利用してメールの送受信を行うメーラーやサービスのことです。ブラウザへアクセスさえできれば、スマートフォンやタブレット、自宅のPCなど、デバイスや場所を選ぶことなくメールをチェックすることができます。また、利用前に端末ごとにソフトウェアをインストールする必要がないため、導入が簡単で、バージョンアップなどの管理も行いやすいといったメリットがあります。ここでは、ライセンス無料で高機能なWebメールソフト、Roundcubeを紹介します。
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目次
Webメールとは
Webメールとは、Webインタフェースを利用してメールの送受信を行うメールクライアント機能、またはサービスのことです。WebメールはWebブラウザへログインするだけで使えるため、ネットワークを通じてWebメールにアクセスできる環境さえあれば、場所やパソコン・タブレットといった利用端末を選ばずにメール機能を利用することができます。また、メールシステムを運用する側にとっては、すべてのユーザが同一のメールクライアントを利用することになるため、ユーザに対するサポートがしやすくなるというメリットもあります。
WebメールソフトのOSS「Roundcube」とは
Roundcubeは、オープンソースソフトウェア（OSS）のWebメールソフトです。GPLライセンスの下で提供されています。RoundcubeはAjax技術を利用しており、ThunderbirdやOutlook、Gmailなどの一般的なメーラーと同等の機能を持っています。ドラック＆ドロップでのメール管理、アドレス帳、フォルダ操作だけでなく、メッセージフィルタなどにも対応しています。Roundcubeには多くのスキンやプラグインが公開されていて、用途に応じて拡張することができます。
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Roundcubeのメリット
Roundcubeを導入することで、以下の点でメリットがあります。
必要な機能だけをシンプルに導入できる
Roundcubeは、必要な機能だけを選択してシンプルに導入できる柔軟性があります。基本的なメールの送信/受信、連絡先のアドレス帳の管理、フォルダの整理など、一般的なメールクライアントとしての機能が標準で提供されています。また、Roundcubeには豊富なプラグインが用意されており、必要に応じて、ユーザ認証やカレンダー・タスク管理などの追加機能を導入することができるため、企業や個人のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。これにより、過剰な機能を省き、シンプルで使いやすいメール環境を構築することができます。
ライセンス費用が無料
Roundcubeはオープンソースソフトウェアであるため、ユーザライセンスの費用は一切かかりません。また、ユーザアカウント数も無制限で作成できます。企業や自治体、教育機関など、ユーザ数の多い組織にとって、ライセンス費用の削減は全体的な運用コストを抑える上でも重要なポイントとなります。
サポートも安心
RoundcubeはOSSであるため、開発元企業のサポートを受けることはできません。そこでデージーネットでは、Roundcubeの構築やシステム保守サポート、コンサルティングの実績を活用して、Roundcubeに特化した有料の商用サポートを提供しています。このサポートは、デージーネットで構築したRoundcubeのサーバに限らず利用することができます。具体的に、以下のようなサポートを提供しています。
- 日本語マニュアルの提供
デージーネットで作成したRoundcubeのマニュアルをご提供します。操作方法などを日本語で説明しています
- バイナリパッケージの提供
日本語環境への対応として、アドレス帳のカスタマイズや文字化け対策を行ったパッケージをご提供します。
- インストレーションサポート
インストールに関するご質問に対応します。契約日から30日間は、Roundcubeインストールに関するご相談をインシデントカウント外でご利用頂けます。
- インシデントサポート
使用方法に関するQ&Aに対応します。ユーザ環境への設定に関するご相談などが可能です。また、Roundcubeのバージョンアップ情報のお知らせをメールでお送りします。
- 不具合の調査
遠隔ログインの許可を頂ける場合には、不具合の詳細を調査致します。
商用サポートに関する詳しい情報は、以下のページで紹介しています。
「Roundcube商用サポート」へ
Roundcubeの基本機能
Roundcubeは、他のオープンソースソフトウェアのWebメールソフトに比べ、メール業務を効率的に行うための機能が豊富に用意されています。ここでは、Roundcubeに搭載されている主な機能と画面イメージを紹介します。
（＋をクリックして詳細をご覧ください。）
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ユーザ認証
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ログイン画面でユーザ名とパスワードを入力すると、そのままIMAPサーバーにユーザ名とパスワードが送られて認証されます。そのため、Roundcube側には特別にアカウントのデータベースを持つ必要はありません。なお、Roundcubeではさまざまな認証プラグインを利用することもできます。
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多言語対応
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70以上の言語に対応しており、日本語でも利用可能です。ただし、標準では日本語の利用に課題もあります。そのため、デージーネットでシステム構築を行う場合には、独自の日本語環境向けの強化を行っています。日本語の課題については、「Roundcubeの日本語環境の課題」を参照して下さい。
なお、利用する言語は、設定画面から変更することができます。
言語選択画面
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フォルダの管理
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一般的なメールソフト同様、メールボックスの中のメールをフォルダに分けて管理することができます。フォルダは、ユーザが自分で作成することができます。また、フォルダへのメールの移動は、ドラック&ドロップで簡単に行うことができます。
フォルダ設定画面
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HTMLメールやMIMEのサポート
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HTMLメールを表示したり、送信したりすることができます。また、MIMEをサポートしていますので、添付ファイルを扱うことも可能です。画面イメージは、添付ファイル付きのHTMLメールの作成画面です。
添付ファイル付きのHTMLメールの作成画面
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複数アドレスの使い分け
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複数のメールアドレスを持っている場合には、メールを送信するときに送信者アドレスを選択することができます。
送信者アドレスを選択画面
また、ここで利用できる送信者のメールアドレスは、設定画面からも追加することができます。
アドレス追加の設定画面
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スレッド表示
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受信・返信したメールは、スレッド形式で表示することができます。
スレッド表示画面
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アドレス帳のサポート
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メールの送信者は、アドレス帳に保存されている中から選択することができます。アドレス帳は、LDAPやActiveDirectoryのデータと連携することもできますし、自分で設定して登録することもできます。
アドレス帳追加画面
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メールの表示項目のカスタマイズとソート
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メール一覧に表示する項目を設定することができます。また、どのような順序で表示するのかも設定できます。
メールの表示項目カスタマイズとソート
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メールの検索
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メール一覧の表示の上には、メールを検索するための検索窓が用意されています。ここから、メールを検索することができます。
メールの検索画面
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シングルサインオン
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Roundcubeのログインには、通常ログインとSSO（シングルサインオン）ログインが用意されています。ログイン画面に遷移すると通常ログインとSSOログインが出力されます。
SSOログイン画面
keycloakでSSOを実装する場合、ログイン画面の「keycloakでログイン」ボタンを押すと、Keycloakのログイン画面に遷移します。ユーザ/パスワードを入力することで、Roundcubeにログインすることが可能です。
keycloakログイン画面
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個人設定
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メールの表示方法やアドレス帳などの設定は、個人ごとに行うことができます。
メール個人設定画面
Roundcubeの応用機能
Roundcubeには、基本的な機能だけでなく、機能を拡張するインタフェースが備わっており、非常に高機能です。ここでは、拡張機能について説明します。
プラグインとスキン
Roundcubeには、主に画面の見た目を変更するスキンと、機能を拡張するプラグインという二つの拡張方法が用意されています。プラグインとしては、単純な機能を追加するものもあれば、カレンダー機能のような大きな機能拡張まで、様々なモジュールが公開されています。
このような機能があることで、私たちは安全に機能を拡張することができます。もしソースコードを変更して機能を拡張すると、Roundcubeのバージョンアップの際に追随するのには、非常にコストが掛かります。該当部分のコードが書き換えられてしまったりすると、同じ変更で正しく動作することは保証されないからです。そのため、簡単にはバージョンアップできなくなってしまう場合もあります。
しかし、プラグインやスキンのマナーに従って開発をすれば、このような問題は発生しません。ソフトウェアがバージョンアップしたとしても、そのまま機能を使い続けられる可能性が高いのです。
スマホ用スキン
スマホ用スキンは、Roundcubeをスマートフォンから使いたい場合に役立ちます。無償で利用することができます。スマートフォンから利用を想定している人にお勧めのプラグインです。
プラグイン
プラグインには、セキュリティ性を高めるためのプラグインや、スケジュール管理やアドレス管理をより便利に使うためのプラグインが様々用意されています。また、デージーネットでも独自にRoundcubeのプラグインを開発しています。以下では、種類別にプラグインを紹介しています。なお、それぞれのプラグインの詳細は無料の調査報告書でも解説しています。
Roundcubeの無料資料をダウンロードする
- セキュリティに関するプラグイン
Roundcube内のメールフィルタの設定を行うプラグインや、パスワードの期限切れをチェックするプラグインなど、セキュリティを強化するためのプラグインを紹介しています。
- ログイン時に役立つプラグイン
ログイン時に二要素認証を行プラグインや、ログインできるネットワークを制御するためのプラグインなど、ログイン時に使えるプラグインを紹介しています。
- 添付ファイルに関するプラグイン
メール送信時に添付ファイルの付け忘れを確認できるプラグインや、受信メールに複数のファイルが添付されていた場合に、1つのZIPファイルにまとめてダウンロードできるプラグインなどを紹介しています。
- アドレス・スケジュール管理に役立つプラグイン
Roundcube内に個人のカレンダー・予定を表示するプラグインや、共有アドレス帳を使用できるプラグインなど、アドレス・スケジュール管理に便利なプラグインを紹介しています。
- おすすめプラグイン
受信したメールを迷惑メールフォルダに移動できるプラグインや、メール着信時に新着通知を行うプラグインなど、Roundcubeプラグインの中でも「かゆいところに手が届く！」おすすめプラグインについてご紹介します。
- その他のプラグイン
Roundcube内のメールをアーカイブできるプラグインや、絵文字を使用できるプラグインなど、その他のプラグインを紹介しています。
デージーネットの取り組み
デージーネットでは、これまで企業や大学向けに、Roundcubeを利用したWebメールサーバの構築を行った実績があります。また、ISPのユーザ用のWebメール環境やホスティングサービス用としても導入した実績もあります。これらの知見や実績を活かし、お客様の利用環境や用途に合わせた最適なWebメールシステムをご提案しております。デージーネットでWebメールシステムを構築した場合、ソフトウェア単体ではなくシステム全体をサポートするOpen Smart Assistanceの保守サービスも受けることが可能です。
またデージーネットでは、Roundcubeの日本語環境への対応にも取り組んでいます。デージーネット独自のパッチ提供やカスタマイズで、日本語の文字化け対策やアドレス帳の調整などを行いました。Roundcubeの商用サポートでは、デージーネットで日本語対応を強化したRoundcubeのパッケージや、日本語マニュアルを提供しています。
なお、Roundcubeについてデージーネットが調査した内容は、Roundcube調査報告書に詳しく掲載しています。調査報告書は無償でダウンロードすることが可能です。
Roundcubeのパンフレットをお送りしています。
Roundcubeの機能や導入の利点などが記載されたパンフレットをお送りしています。Roundcube商用サポートの費用例も記載されていますので価格感も知っていただけるパンフレットとなっています。ご希望の方は、下記よりお申し込みください。
デモのお申込み
もっと使い方が知りたい方へ
操作方法や操作性をデモにてご確認いただけます。使い方のイメージを把握したい、使えるか判断したい場合にご活用下さい。デモをご希望の方は、下記よりお申込みいただけます。
RoundcubeのOSS情報
- 課題と日本語対応
- このページでは、Roundcubeが抱える課題についてご紹介します。
- よくある質問
- このページでは、Roundcubeに関するサポートを提供する中で、お客様からよくいただくご質問にお答えしていきます。
- インストール
- このページでは、デージーネットのRoundcubeサポートサービスで利用できる、レポジトリを使ったインストール方法をご紹介します。
- ワンタイムパスワード認証
- ここでは、RoundcubeとGoogle Authenticatorを連携させたワンタイムパスワードの利用方法を紹介します。認証コードは、スマホ用アプリで生成することができます。
- プラグインの情報
- このページでは、Roundcubeをさらに安全に、便利に使用することを可能にする様々なプラグインについて紹介します。
構築事例と資料
Roundcubeは、Webメールのオープンソースソフトウェアです。多くのスキンやプラグインが公開されていて、用途に応じて拡張することができます。本書は、Roundcubeについて調査した内容をまとめたものです。
オープンソースソフトウェアのRoundcubeにプラグインとカスタマイズを組み合わせて、Webmailシステムを構成しました。ISPとインターネット契約を結んでいるユーザが安全で便利に利用できるWebmailシステムです。
学生がメールシステムを利用するために、Roundcubeを導入したいとご連絡をいただき、弊社でシステムを構築させていただきました。できるだけ停止しないようにしたいということで、HAクラスタの構成としました。既存システムとログイン情報を共有してシングルサインオンを実現したいというご要望でした。
お客様は、システムごとにアカウントを管理していたため、管理者だけでなくユーザにも管理の手間がかかっていました。さらに今回は、オンラインストレージとローコード開発ツールなどのサービスへ、一度にログインできる仕組みを検討していました。そこで、弊社からOSSのKeycloakを利用したシングルサインオン(SSO)システムを導入した事例についての記事です。
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