構築事例:OpenLDAPによるLDAPサーバのユーザ統合管理システム
リモートアクセスの管理などで利用しているLDAPサーバをリプレースしました。これまで利用してきた製品のディレクトリサーバから、OpenLDAPへ移行することでライセンス費用を抑え、代わりにサーバを冗長化することができました。RADIUSサーバや、他の製品ソフトウェアから利用していたLDAPのデータもすべて移行しました。
- お客様が悩まれていた課題
- LDAPサーバのハードウェア更新が必要
- 製品のLDAPサーバソフトはたいへん高価
- LDAPサーバの安全性が確保できていない
- 新認証システムへの移行に不安がある
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
情報・通信(福井県)
ユーザー規模
約3,000人
利用OS
Linux(Red Hat Enterprise Linux 6)
導入月
2012年7月頃
デージーネットが提案した「OpenLDAPによるLDAPサーバのユーザ統合管理システム」
既存の認証システムを調査しOpenLDAPへのサーバ移行計画を立案
製品のLDAPサーバを利用しているがリプレースの時期になっているので、オープンソースソフトウェアによる認証サーバにすることはできないかというお問い合わせを頂きました。
OpenLDAPとphpLDAPadminを提案
LDAPサーバとしては実績が豊富なOpenLDAPを、OpenLDAPの管理インタフェースとしてはphpLDAPadminを提案しました。また、重要なサービスであるため、OpenLDAPの同期レプリケーション機能を使ってシステムを冗長化し、安全性を確保することを提案しました。
認証データ管理方法を再設計
RADIUSサーバのような一般的な用途だけでなく、周辺の製品ソフトウェアからもLDAPサーバを参照していたため、現行の認証システムの調査から行うことを提案しました。現行の認証システムの連携状況を詳細に調査し、OpenLDAPによる新サーバのデータ管理方法を設計しました。
OpenLDAPへの確実な移行計画を立案
事前に移行計画書、移行試験項目などを作成し、OpenLDAPへの移行に際して十分な準備を行いました。デージーネット社内で、十分な検証を行った後でお客様環境へ設置させて頂きました。さらに、お客様環境でOpenLDAPへの移行リハーサルを実施して最終確認を行った後で、本番への移行を実施しました。
導入後の結果
OpenLDAPによるLDAPサーバと連携しているシステムも含めて、問題なく動作しています。性能面の問題も発生しておらず、安定して稼働しています。
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