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8. Wiki.js運用開始後の管理

ここでは、Wiki.jsを運用開始後の管理として、以下について解説します。

8.1. 記事を管理する

ここでは、管理者による記事の管理について解説します。

8.1.1. 記事を一覧で確認

記事を一覧で確認するには、管理画面の ページ メニューから行います。

Wiki.js記事の管理画面

登録されている記事の一覧が表示されます。

8.1.2. 記事を文字列で検索

記事を文字列で検索するには、ページ管理画面の上部にある検索窓から行います。

Wiki.js記事の管理画面
  1. 検索したい文字列を入力します
  2. 記事の言語を絞り込むことができます
  3. 公開/非公開で絞り込むことができます

以下は文字列で検索した場合の例です。

Wiki.js記事管理画面での検索

8.1.3. 記事の編集

記事を編集するには、ページ管理画面から編集したい記事を選択します。

Wiki.js記事の編集

記事の詳細画面が表示されます。 右上にある ACTIONS ボタンから Edit をクリックすることで、記事の編集を行うことができます。

Wiki.js記事の編集

記事の編集方法について、詳しくはユーザーマニュアルを参照してください。

8.1.4. 記事の削除

記事を削除するには、ページ管理画面から削除したい記事を選択します。

Wiki.js記事の削除

記事の詳細画面が表示されます。 右上にある ACTIONS ボタンから Delete をクリックすることで、記事の削除を行うことができます。

Wiki.js記事の編集

確認ダイアログが表示されます。

Wiki.js記事の編集

※ 表示には「このページは管理ページから復旧可能です」と記載されていますが、現在(Wiki.js バージョン 2.5.299 時点)は、その機能はまだ実装されていません。 復旧することはできませんので注意してください。

問題なければ 削除 をクリックします。

8.2. タグを管理する

ここでは、管理者によるタグの管理について解説します。

8.2.1. タグの付与された記事を検索

タグから記事を検索するには、管理画面の タグ メニューから行います。 タグ一覧から、検索したいタグをクリックします。

Wiki.jsタグ管理画面

リンクされたページを表示 をクリックすると、タグが付与された記事が一覧が表示されます。

Wiki.jsタグでの検索

8.2.2. タグの編集

タグを編集するには、タグ管理画面から編集したい記事を選択します。

Wiki.jsタグ管理画面
  • タグ:タグ名を編集できます
  • ラベル:タグのラベルを編集できます

変更後、 保存 をクリックし、設定を反映します。

8.2.3. タグの削除

タグを削除するには、タグ管理画面から削除したい記事を選択します。 画面右下にあるゴミ箱のアイコンをクリックします。

Wiki.jsタグ管理画面

確認ダイアログが表示されます。 タグを削除すると、関連するページから該当のタグがすべて削除されます。

Wiki.jsタグの削除画面

問題なければ 削除 をクリックします。

8.3. 記事のバックアップ設定

Wiki.jsは、記事のデータをデータベースに格納します。 登録されている記事は、ストレージの設定を行うことで、バックアップとしてエクスポートすることが可能です。

バックアップには大きく分けて以下の2つの方法があります。

ここでは、ローカルサーバに記事のバックアップを作成する方法について解説します。

まず、バックアップのストレージ設定を行います。 管理画面の ストレージ メニューから設定を行います。

デフォルトでは Local File System が選択されています。 無効になっているため、右上の Active をクリックし有効化します。

Wiki.js記事のバックアップ設定画面

設定する項目は以下の通りです。

  • ターゲットの設定
    • Path:バックアップを作成するパスを設定します
      • 末尾にスラッシュは含めないでください
      • 例:/home/wiki/backup、C:wikibackup
    • Create Daily Backups:毎日バックアップを作成するする場合は有効にします
      • すべてのコンテンツを含む tar.gz アーカイブが、_daily という名前のサブフォルダーに毎日作成されます。
      • アーカイブは 1 か月間保存されます。
  • 同期の方向
    • ターゲットへpush
      • Local File System では ターゲットへpush のみサポートされています。
      • コンテンツをストレージへpushします。既存のコンテンツは上書きされます。

設定後、 適用 ボタンをクリックします。

バックアップの設定後、手動で実行することも可能です。 管理画面の ストレージ メニューの画面下部にある アクション から実行します。

Wiki.js記事のバックアップ実行
  • Dump all content to disk
    • データベースのすべてのコンテンツをローカルディスクに出力します。
    • コンテンツの作成後にこのモジュールを有効にした場合、またはこのモジュールを一時的に無効にした場合は、このアクションを実行して不足しているファイルを追加する必要があります。
  • Create Backup
    • 実行した時点で、現在ディスク上にある内容から、_manual という名前のサブフォルダーに手動バックアップアーカイブを作成します。
  • Import Everything
    • 現在ローカルディスクフォルダーにあるすべてのコンテンツをインポートします。

実行したいアクションの 実行 ボタンを押すことで、バックアップの処理を手動で実行できます。

8.4. データ用フォルダをデータベースから削除する

データ用フォルダを削除するには、データベースから削除する方法しかありません。 ここでは、データ用フォルダをデータベースから削除する方法について解説します。

なお、この手順はシステムの破壊リスクを伴います。 データのバックアップを行ってから実施してください。

まずは、Wiki.jsのデータベースに接続します。

ここでは以下の情報で接続する例です。

  • データベースのIPアドレスまたはホスト名:127.0.0.1
  • データベースのポート番号:5432
  • データベースに接続するユーザー名:wikijs
  • wikijsのデータベース名:wikidb
# psql -h 127.0.0.1 -p 5432 -U wikijs -d wikidb
ユーザー wikijs のパスワード:

データベースへ接続後、登録されているデータ用フォルダを確認します。

# psql -h 127.0.0.1 -p 5432 -U wikijs -d wikidb
ユーザー wikijs のパスワード:

データベースへ接続後、登録されているデータ用フォルダを確認します。

wikidb=> select * from public."assetFolders";
 id |      name      |      slug      | parentId
----+----------------+----------------+----------
  4 | 営業部         | 営業部         |
  5 | 人事部         | 人事部         |
  6 | 情報システム部 | 情報システム部 |
  7 | 技術部         | 技術部         |
  8 | wiki管理       | wiki管理       |
(5 行)

複数ある場合は、where文を使って検索もできます。

wikidb=> select * from public."assetFolders" where name='wiki管理';
 id |   name   |   slug   | parentId
----+----------+----------+----------
  8 | wiki管理 | wiki管理 |
(1 行)

削除したいフォルダのidを指定して削除します。

wikidb=> delete from public."assetFolders" where id =8;

これで、データ用フォルダを削除することができます。

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