構築事例:倉敷ケーブルテレビ様へ速度測定システム「LibreSpeed」の導入
今回は、倉敷ケーブルテレビ様へOSSの速度測定システム「LibreSpeed」を導入した事例です。以前より倉敷ケーブルテレビ様では、インターネット速度測定システムを利用して、インターネットサービスをご利用中のお客様を対象に、お客様宅から倉敷ケーブルテレビまでの自社網内におけるインターネット速度測定を実施していました。この結果を元に回線の完工検査などに利用しています。しかし、今まで利用していたシステムのOS保守の終了や光回線の10Gに対応したいことから、システムの更改を検討していました。
- お客様が悩まれていた課題
- 対象システムのOSが終了してしまう
- 現行のシステムが光回線10Gに対応していない
- ライセンス費用がかかる
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
情報・通信
ユーザー規模
-
利用OS
Ubuntu 20.04 LTS
導入月
2022年12月
デージーネットが提案した「倉敷ケーブルテレビ様へ速度測定システム「LibreSpeed」の導入」
10G対応の速度測定システムLibreSpeedを導入
デージーネットが速度測定システムLibreSpeedの構築・導入にあたり工夫した点は以下になります。
速度測定サーバと監視システムの連携
現行の速度測定サーバは、Debian9を利用していました。Debianは、ライフサイクルが他のディストリビューションと比べ短いため、今回は、Debianと操作が類似しているUbuntuを提案し構築しました。ディストリビューションが異なっていますが、お客様の監視システムとの連携が現行サーバと同等に行えるように、設定の確認を行いました。実際に現地にお伺いした際も、問題なく稼働していることを確認しました。
URLの文字列をランダム化
LibreSpeedは、速度測定結果の履歴を閲覧することが可能です。しかしデフォルトの設定では、URLのパスが特定されやすい簡単なものになっていました。オプションとしてランダムな文字列になるように設定を変更し、セキュリティの面でも安全に運用できるようにしました。
不要になったデータを自動削除
Librespeedで測定した結果は、データベース管理システムであるMariaDBに保存するようになっています。しかし、データの保存期間に上限がないため、ディスクの枯渇やデータベースのパフォーマンスにリスクがありました。そこで、スクリプトで測定結果のタイムスタンプをチェックし、1か月経過したデータは自動で削除するように設定しました。
設定画面のカスタマイズ
Librespeedには、速度測定画面のテンプレートが複数用意されています。その中で、現行の速度測定システムと同等の結果がでるテンプレートを提案しました。また、ダウンロードやアップロードのグラフの色の変更や、履歴画面のアクセスパスワードの変更方法をお客様に説明させていただき、お客様側で簡単にカスタマイズできるようにしました。
導入後の結果
【Webセミナー】自社でOSSを採用しよう!今更聞けないOSSの基本セミナー
日程: | 11月22日(金)Webセミナー「BigBlueButton」を使用します。 |
内容: | OSSを導入したいけど、どこから手をつければいいかわからない方必見! |
ご興味のあるかたはぜひご参加ください。 |