構築事例:NFSサーバ冗長化
WWW上の情報検索サービスのために、複数台のサーバでコンテンツを共有し、サービスを安定稼動させたいというご要望がありました。デージーネットのクラスタリング技術を応用し、冗長化したNFSサーバを構築しました。
- お客様が悩まれていた課題
- 多数のアクセスが予想される
- 重要なサービスを停止させたくない
- 高価な専用機器の導入に躊躇している
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
情報・通信(東京都)
ユーザー規模
オープン
利用OS
Linux (SuSE Linux Enterprise Server 9)
導入月
2007年10月頃
デージーネットが提案した「NFSサーバ冗長化」
OSSを使ってNFSクラスタを実現
WWW上に情報検索サービスを立ち上げようとしているが、相当なアクセス数が見込まれるためWWWサーバは十数台用意する必要があり、すべてのWWWサーバでコンテンツを共有するための仕組みがほしいというご要望をいただきました。さらに、非常に重要なサービスであり、サービス停止が発生しない仕組みを汎用的なサーバで構築してほしいというご要望もいただきました。
NFSサーバでコンテンツデータを共有
コンテンツ共有のためにNFSサーバを利用することを提案しました。専用の機器を使わずに実現することで、導入に必要な費用を抑えることができました。
NFSサーバをクラスタ技術で冗長化
デージーネットでは、heartbeatとDRBDを組み合わせたクラスタによるメールサーバやDBサーバ構築に以前から取り組んできました。そのノウハウを生かし、NFSサーバの冗長化を提案しました。Linuxサーバ2台でActive/Standby型のクラスタを構築するために、heartbeatというクラスタソフトウェアを利用しました。
STONITHの機能でスプリットブレインを解決
HAクラスタでは、スプリットブレインへの対応が不可欠です。heartbeatのSTONITHの機能により、一方のサーバを再起動することで、問題を回避できるようにしました。STONITHは、サーバ本体のトラブル時に利用する機能です。STONITHを利用するため、サーバとは独立して電源をコントロールできるiLOやiDRACといった機能を活用しました。
ネットワークミラーリングを利用
データ領域には高価な外部共有ストレージを用意するのではなく、DRBDを利用してサーバの内蔵ディスクをネットワークミラーリングすることを提案しました。DRBDで2台のサーバがそれぞれ筐体の中に搭載しているディスクを、ネットワークを通じてミラーリングすることで、データの冗長性も確保しました。
導入後の結果
セキュリティアップデートなどのシステムメンテナンスの際にもサービスを切り替えて1台ずつ対応することで、サービスを止めることなくメンテナンスを行うことができるようになりました。アクセス数が増加しレスポンスが悪くなったときには、NFSサービスのパラメータも調整しました。
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