構築事例:KVMによるプライベートクラウド(クラスタ)
KVMを使用したプライベートクラウドを構築しました。システム停止を行なうことができないサーバを仮想化する必要があるため、HAクラスタの導入によりシステムを冗長化しました。
- お客様が悩まれていた課題
- 業務用サーバがたくさん存在し、集約を行いたい。
- シングル構成のサーバが多く、ハードウェア障害等によるシステム停止が心配。
- 今後の増えることが予想されるサーバは仮想環境に構築していきたい。
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
情報・通信(岐阜県)
ユーザー規模
30人
利用OS
Linux(Red Hat Enterprise Linux 6)
導入月
2013年8月
デージーネットが提案した「KVMによるプライベートクラウド(クラスタ)」
Pacemaker, corosync, DRBD と KVM を組み合わせてプライベートクラウドを構築
Pacemaker、corosyncを使用して、障害時には自動フェイルオーバーを行なうことができるプライベートクラウドを構築しました。2台のサーバの内蔵ディスクのデータパーティションをネットワーク経由でミラーリングし、仮想マシンイメージをその領域に配置することで、データの冗長化も実現することができました。
STONITHでスプリットブレインに対応
STONITHとは、corosyncが持つ機能です。HAクラスタ構成でスプリットブレインに陥ると、各サーバでリソースが起動し、データの破壊やIPアドレスのバッティングといった状態になってしまいます。そのため、STONITHの機能により、corosyncを通して一方のサーバを再起動することで、こうした事態を回避できるようにしました。
関連情報
oVirt
KVMの管理ソフトウェアであるvirt-managerは、VMWareと比べると機能的にも劣っています。また、Pacemakerを使ったKVMクラスタは、アクティブスタンバイのクラスタとなり、より効果的なリソースの利用が求められていました。そのため、最近のデージーネットでは、Pacemakerを使ったKVMクラスタの替わりにoVirtを推奨しています。
oVirtは、KVMをハイパーバイザーとして利用することができる仮想基盤です。Webベースの直観的に利用できる管理ツールが用意されています。また、冗長性を確保しながら、スケーラブルにシステムを拡張することができます。管理コンソールは仮想基盤上に構築することができ、別ハードウェアを用意する必要がありません。また、OpenStackなどに比べて、インストールも比較的簡単に行うことができます。
導入後の結果
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