- Snipe-IT〜資産管理のOSS〜
- ここではIT資産以外の消耗品等の管理もできるOSSの資産管理システムSnipe-ITを紹介します。
- 〜自動でIT資産情報を取得〜Snipe-PCView
- ここでは、デージーネットで開発した、Snipe-PCViewについて紹介します。
- Snipe-IT資産管理者マニュアル
- デージーネットで作成しましたSnipe-IT資産管理者マニュアルです。
3. pc-snipe 一覧へ 5. Snipe-PCViewの活用方法
get_snaoは、Snipe-PCViewの周辺ソフトウェアで、 Snipe-ITの資産のうちカスタムフィールドに 自動取得フラグが設定されているものすべてについて、 pc-snipeコマンドを起動して自動登録する機能があります。 get_snaoは、定期的にPCのデータを更新したり、 複数のPCについて一括でSnipe-ITに登録したりといった用途を想定しています。
get_snaoの処理の流れは次の通りです。
get_snaoで自動取得を行うためには、 Snipe-ITのカスタムフィールドに自動取得フラグを追加し、 自動取得対象のPCの資産上でこれをONにしておく必要があります。
フィールド名の例 | フォームエレメント | フィールド値の例 | 説明 |
---|---|---|---|
自動登録設定 | checkbox | 自動登録する | 自動登録フラグの設定 |
カスタムフィールドの追加方法は、 Snipe-ITのカスタムフィールドの準備 を参照してください。 自動登録設定の項目意をカスタムフィールドに追加したら、 フィールドセットにも忘れずに追加します。 また、ここで追加したカスタムフィールドの「フィールド名」と「フィールド値」は、 get_snaoの環境設定ファイルに設定を行う必要があります。
カスタムフィールドを作成し、フィールドセットに追加すると、 資産画面に「自動登録設定」の項目が表示されます。 自動登録したいPCは、このチェックボックスにチェックを入れます。
get_snaoは、pc-snipeがインストールされていることを前提とします。 pc-snipeのインストール方法は こちら を参照してください。
下記のURLからソフトウェアアーカイブをダウンロードします。 アーカイブは、get_snao-バージョン.tar.gzです。
ダウンロードしたアーカイブを/usr/local等に展開します。 展開後、サンプルの設定をコピーします。
# cd /usr/local
# tar xvzf /path/to/get_snao-1.0.tar.gz
# cd /usr/local/get_snao/sample
# tar cf - . | ( cd .. ; tar xf - )
環境設定ファイルは、etc/get_snao.confです。 環境設定ファイルの書式は「項目名=設定値」で、 1行に1項目ずつ記載します。 項目名は大文字と小文字を厳密に区別します。
最低限、次の項目を設定します。
他の各項目の説明は、付録の get_snaoの環境設定ファイル を参照してください。
get_snao.confの設定例は次の通りです。
AutoCollectKey=自動登録設定
AutoCollectValue=自動登録する
以上で、get_snaoを利用する準備が整いました。
get_snaoはコマンドラインから実行することもできますし、 crontab等に登録して定時実行させることもできます。 書式は次の通りです。
# get_snao [-c conffile] [-s] [-l] [-r] [-q]
引数 | 説明 |
---|---|
-c ファイル名 | 「ファイル名」で指定したファイルを
etc/get_snao.confの代わりに環境設定ファイルとして読み込む
|
-s | ストップモード
一括登録対象リストごとにpc-snipeコマンドを実行しているうち、
エラーが発生したらその時点で処理を中止する
デフォルトは、pc-snipeコマンドからエラー報告を受けても
一括登録対象すべてのPCについてpc-snipeを実行し続ける
|
-l | リストアップモード
一括登録対象リストを生成したら、リストだけを表示して
SNMPによる情報取得、Snipe-ITへの情報登録は行わない
|
-r | レポートモード
処理終了後、処理した資産すべてについてpc-snipeが出力した
JSON形式の出力をそのまま出力する
|
-q | 無言モード
処理終了後、いかなる出力もしない
crontabから起動する場合を想定している
|
crontabに登録する場合、たとえば次のように設定します。
0 12 * * * /usr/local/get_snao -q