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3. グループを管理する

3.1. Wiki.jsにおけるグループの役割

Wiki.jsにおけるグループは、ユーザーをまとめる以外に、以下の役割を担っています。

  • 記事の参照/編集/削除などの権限設定
  • ユーザー管理に関する権限設定
  • システム管理に関する権限設定
  • フォルダやページごとの権限設定

以下は、Wiki.jsのグループ、ユーザー、権限の関係性をイメージ化したものです。

Wiki.jsのグループの役割

グループごとの権限管理は、大きく2つの要素があります。

  • グローバル許可設定: グループが可能な操作 (記事の参照、編集や削除) の設定
  • ページルール グループに対して、ページごとに許可・拒否する操作のルール

グローバル許可設定は、記事の参照、編集や削除など具体的な操作の権限を付与します。 例えば、 read:pages はページを閲覧できる権限で、 write:assets は画像とファイルをアップロードする権限です。 設定できる権限の詳細については グループが可能な操作を設定する を参照してください。

グローバル許可設定は、ユーザーが特定の操作のみを実行できるように制限することはできますが、これらの権限をどこに適用するかを制御することはできません。 例えば、ユーザーに対し、 /全社情報 の下のページは閲覧でき、 /部署/情報システム部 の下のページは表示できないようにしたい場合があります。ここで使用するのがページルールです。

ページルールは、権限が適用される場所を指定することができます。 詳しくは、 フォルダ構造を決める を参照してください。

このようにグループは、ユーザーが表示できる内容と実行できる内容を設定します。 本章では、グループを管理するための方法について解説します。

3.2. グループを作成する

グループの作成は、管理画面の グループ から行います。 グループ一覧画面の右上のある + NEW GROUP をクリックします。

Wiki.jsグループ設定画面

Note

AdministoratorsとGuestsというグループは、Wiki.jsに予め登録されている特殊なグループです。

  • Administorators:管理者のグループ (全ての操作が許可される)
  • Guests:未ログインのユーザーの擬似的なグループ (未ログインユーザーの操作権限の設定に利用する)

追加するグループ名を入力し、 CREATE をクリックします。

Wiki.jsグループ追加画面

これでグループの追加は完了です。 追加が完了すると、一覧画面にグループが表示されます。

3.3. グループ設定を編集する

グループの編集では以下の操作を行うことができます。

ここでは、グループの設定タブで変更可能な、グループ名の変更とログイン時に表示する初期ページの設定について解説します。 それ以外の設定は各リンクを参照してください。

グループ設定の編集は、管理画面の グループ から行います。

グループ一覧から設定を行いたいグループを選択します。

Wiki.jsグループ一覧

グループ設定の編集は、 SETTINGS タブで設定します。

Wiki.jsのSETTINGS設定

設定できる項目は以下の通りです。

  • Group Name:グループ名を変更します
  • Redirect on Login:グループに所属するユーザーがログインした際に表示される初期ページを設定します
    • 入力項目の右側にある検索アイコンをクリックするとページを選択する画面が表示されます。

設定後 UPDATE GROUP をクリックし、設定を反映します。

3.4. グループが可能な操作を設定する

グループが可能な操作は、Wiki.jsでは グローバル許可設定 と呼ばれています。 グローバル許可設定を行うには、管理画面の グループ から行います。

グループ一覧から設定を行いたいグループを選択します。

Wiki.jsグループ一覧

グローバル許可設定は、 PERMISSIONS タブで設定します。

Wiki.jsのPERMISSIONS設定

設定できる権限は大きく分けて3つあります。 権限の詳細は各リンクを参照してください。

許可したい権限にチェックをいれたら UPDATE GROUP をクリックし、設定を反映します。

3.4.1. 記事に関する操作権限

記事に関する操作権限は、CONTENTの欄に記載されてます。 設定できる操作権限は以下の通りです。

  • read:pages:記事を表示できます
  • write:pages:記事の作成/編集ができます
  • manage:pages:記事の移動できます
  • delete:pages:記事の削除ができます
  • write:styles:記事にCSSを設定できます
  • write:scripts:記事にJavaScriptを設定できます
  • read:source:記事のソースデータを表示できます
  • read:history:記事の変更履歴を表示できます
  • read:assets:画像やファイルなどの表示/使用ができます
  • write:assets:画像やファイルなどのアップロードができます
  • manage:assets:画像やファイルなどの編集および削除ができます
  • read:comments:コメントを表示できます
  • write:comments:コメントの投稿ができます
  • manage:comments:コメントの編集および削除ができます

Note

全てページルールに則って操作が許可されます。 ページルールについては、 フォルダ構造を決める を参照してください。

3.4.2. ユーザー管理に関する操作権限

ユーザーに関する操作権限は、USERの欄に記載されてます。 設定できる操作権限は以下の通りです。

  • write:users:新しいユーザーの作成または承認できます(既存のユーザーの変更は不可)
  • manage:users:すべてのユーザーを管理できます(ただし管理者権限を持っているユーザーの管理は不可)
  • write:group:グループを管理し、コンテンツ権限/ページルールを割り当てることができます
  • manage:group:グループを管理し、任意の権限/ページルールを割り当てることができます(ただし管理システムは不可)

3.4.3. システム管理に関する操作権限

システムに関する操作権限は、ADMINISTRATIONの欄に記載されてます。 設定できる操作権限は以下の通りです。

  • manage:navigation:ナビゲーションを管理できます
  • manage:theme:テーマの管理と変更ができます
  • manage:api:API キーの生成と取り消しができます
  • manage:system:すべての管理権限を持ちます(この権限はAdministratorsのグループにしか付与できません)

3.5. グループにユーザーを追加する

グループにユーザーを追加するには以下の2つの方法があります。

ここでは、グループ設定から行う方法について解説します。 グループ設定からグループにユーザーを追加する場合は、管理画面の グループ から行います。 グループ一覧からユーザーを追加したいグループを選択します。

Wiki.jsグループ一覧

ユーザーの追加は、 USERS タブで設定します。

Wiki.jsのUSERS設定

ASSIGN USER をクリックすると、ユーザーを検索する画面が表示されます。

Wiki.jsのグループユーザー検索

追加したいユーザーを検索し、検索結果から該当ユーザーを選択します。 選択すると、ユーザー一覧に追加されます。

Wiki.jsのグループユーザー追加

UPDATE GROUP をクリックし、反映します。

3.6. グループからユーザーを削除する

グループに所属するユーザーを削除するには以下の2つの方法があります。

ここでは、グループ設定から行う方法について解説します。 グループ設定からユーザーを削除する場合は、管理画面の グループ から行います。 グループ一覧からユーザーを削除したいグループを選択します。

Wiki.jsグループ一覧

ユーザーの削除は、 USERS タブで設定します。

Wiki.jsのUSERS設定

削除したいユーザーの右側にあるActionメニューから Unassign を選択します。

Wiki.jsのグループユーザー削除

選択すると、ユーザー一覧から削除されます。

Wiki.jsのUSERS設定

UPDATE GROUP をクリックし、反映します。

3.7. グループを削除する

グループの削除は、管理画面の グループ から行います。

Note

ユーザーがグループに所属している場合もグループの削除は行うことができますが、ユーザーは必ず1つグループに所属している必要があります。

そのため、グループを削除する前に所属しているユーザーがいないか確認をしてください。 ユーザーが所属している場合は、所属するユーザーが他のグループにも所属していることを確認してください。

グループ一覧から削除したいグループを選択します。

Wiki.jsグループ一覧

画面右上にあるゴミ箱アイコンをクリックします。

Wiki.jsグループ削除

確認ダイアログが表示されます。 問題なければ DELETE をクリックします。

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