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OSSのおすすめ監視サーバ・監視ツール比較21選(2023年版)
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監視ツールのおすすめOSS「稼働状況の可視化」
監視ツールのおすすめOSS「稼働状況の可視化」
サーバーシステムでは、稼働中のサービスが正常に動作していることを確認するために、システムの負荷やアクセス量などを監視する必要があります。ネットワーク機器では、通信のエラーが起こっていないことや、通信帯域が充分にあることを監視しておく必要があります。これらの状況を可視化するツールを使うことで、稼働状況の変化に気付きやすくなります。
サーバの稼働状況の可視化ツール
稼働状況の可視化ツールでは、稼働中のサーバや通信機器の様々な指標となる数値を集めて管理します。正常な状態というのはサーバ毎に違うため、どのような状態を正常とするかは、管理者が設定する必要があります。また、状態を保存し履歴として可視化することで、障害発生時などの異常な状態を見える化することも重要です。以下では、サーバの稼働状況を可視化するOSSを紹介します。
9. Cockpit
Cockpitとは、Linux を管理するためのWEBインタフェースで、RedHat Enterprise LinuxやUbuntuなどで利用することができます。サーバの管理用GUIとして、ユーザの登録/削除、ネットワーク設定の変更、ログの管理、サービスの管理等の機能を持っています。
Cockpitには、システムの状況をグラフで表示する機能があり、それを利用してサーバの稼働状況の確認を行うことができます。内部的にはPCP(Performance Co-Pilot project)というリモートモニタリングサービスを利用しています。また、アプリケーションというアドオン機能を追加することができ、インストールも容易なため、稼働状況確認ツールとしてとても有用です。
Cockpitの詳細ページへ
Cockpitの資料をダウンロードする
10. MRTG
MRTGは、SNMPで定期的にポーリングを行い、収集したデータをグラフ化するソフトウェアで、非常に古くから使われている稼働監視ツールです。perlで書かれたシンプルなソフトウェアで、設置の簡単さ、HTML出力機能などから、広く利用されています。
MRTGは、グラフ部分をPNG形式、付帯情報をHTML形式で出力します。そのため、データを見るためにはWebサーバを起動しておく必要があります。収集したすべてのデータは過去2年間分保持され、過去1日間、7日間、4週間、12カ月間など、期間ごとのトラフィックのグラフを生成します。情報の取得、グラフ化に特化しており、監視などの機能はありません。データ、設定はすべてテキストファイルで行います。監視と同時に画像ファイルを作成するため、あまり多くの対象を監視することはできません。
11. collectd
collectdは、サーバの統計情報を収集するためのオープンソースソフトウェアです。
Linuxサーバでcollectdを起動すると、定期的にサーバの統計情報を収集してデータベースに保存します。保存されたデータは、ソフトウェアの中に含まれるウェブ画面(CGI)を使用して参照することが可能です。収集データはグラフ化して表示されます。
プラグインとして提供されているモジュールをロードすることで、収集する情報を選択することができます。多くのプラグインが提供されていて、さまざまな統計情報を収集することができます。
例えば、Linuxサーバの基本的な統計情報では、CPU使用率、ディスクパーティションの使用量、ネットワークインタフェースの通信量、ロードアベレージ、メモリ/スワップ使用量、TCPコネクション数などの統計情報を収集してグラフ化することができます。また、ApacheのサーバステータスやMySQLの統計情報等、サーバアプリケーションに特化した情報を収集することも可能です。
取得した統計情報を監視し、閾値を超えた場合にメールなどの方法で通知を送信することもできます。
collectdの資料をダウンロードする
OSSの監視サーバ・監視ツール
- ネットワーク・サーバ監視ツール
- ここでは、Zabbix、Cacti、Icinga2、Prometheus、Nagios、munin、Hinemos、Pandora FMSについて紹介します。
- ログの管理・監視システム
- ここでは、SyLAS、Graylog、OpenObserve、rsyslog、syslog-ng、swatchについて紹介します。
- Linuxサーバの監視
- ここでは、Linuxサーバの監視を行う場合に利用できるソフトウェアと注意点について紹介します。