構築事例：Mailman 2を利用したメーリングリストサーバ構築

Open Smart Design

以前より利用していたMailman 2を使ったメーリングリストサーバのIPアドレスが汚染、ブラックリストに登録されてしまったため更改を検討していました。以前利用していた際にカスタマイズしていた内容や、利用者等の情報をそのまま移行し、以前と同様に利用できるメーリングリストサーバを構築しました。

お客様が悩まれていた課題: 自分たちでメーリングリストサーバを構築してきたが、今後も問題なく動くか心配; 新しいサーバへのデータ移行方法がわからない; IPアドレス汚染の再発を懸念

+導入企業プロフィール: ★
導入企業業種

サービス

ユーザー規模

約5000人

利用OS

AlmaLinux 8

導入月

2023年6月

デージーネットが提案した「Mailman 2を利用したメーリングリストサーバ構築」

アイコン男性

既存のサーバを調査し、以前と同様に使用できるMailman 2サーバを構築

お客様は、以前からMailman 2を利用していましたが、運用に合わせてカスタマイズを行っていました。どのようなカスタマイズを行っているか調査し、新しいサーバでもそのカスタマイズを利用できるよう調整や動作確認を行いました。メールの差出人のアドレスをメーリングリストのアドレスとして受信者に表示させる、またはユーザ個人のアドレスを表示させるカスタマイズを行っていたため、その設定をMailman 2のWebUIで行えるように設定しました。

また、既存で利用されているMailman 2で、データがどこに保存されているか調査し、データを新サーバに移行しました。その際、事前にデータを移行し、お客様にも引継ぎ状況やメール送受信の試験を行っていただきました。事前に問題ないことを確認した上で、データ引継ぎを再度行い、切替作業が無事に成功しました。

Mailman2構成イメージ

安心・安全に利用できるクラウドサービスを選定

お客様は、過去にIPアドレスが汚染、ブラックリストに登録されてしまったため、安心して利用できるクラウドサービスを探していました。そのため、過去にIPアドレス汚染やメールの送信を拒否されたりしていないか、事例を提供している企業に確認し、クラウドサービスを選定しました。仮にIPが汚染されたとしても、標準でIPアドレスが5つあり、変更することが可能なクラウドサービスがあったため、そのサービスに決定しました。

導入にあたっての工夫

導入する際に、以下の工夫を行いました。

移行に必要な作業を洗い出し

移行作業で必要な作業を洗い出し、お客様が対応する作業と弊社で対応をする作業のすり合わせを行いました。また、事前に移行の作業手順書を作成し、移行のリハーサルを実施しました。リハーサルで移行したデータをお客様にも確認していただき、合っていることを確認した上で移行作業を行いました。作業は、利用が少ない平日の夜間で対応し、無事移行を完了することができました。

署名の検証

Mailman 2経由で送信されたメールが、受信する際に迷惑メールにならないようにするため、OpenDKIMを導入しました。OpenDKIMとは、メールのなりすまし対策を行うオープンソースソフトウェアです。メールに署名を付与し、メールを受信する側で署名を検証することで、正しい送信元からメールが送信されていることを確認することができます。今回、お客様のメールボックスに迷惑メールとならずにメールが届くのか、別のサブドメインを利用して連携試験を行いました。

導入後の結果

アイコン女性

今までのシステムと同じように、メーリングリストサーバを利用できるようになりました。IPアドレスの汚染についても、IPアドレスを変更できるため安心して利用ができています。

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