システム構築

構築事例:postLDAPadminを利用したメールサーバ管理システム

Open Smart Design

デージーネットで開発したpostLDAPadminというオープンソースソフトウェアをベースにして、メールサーバのホスティングサービスを効率よく管理することができる管理画面を作成しました。新たなメールドメインを追加したり、ユーザを追加したりすることも、WebUIだけで行うことができるようになりました。

お客様が悩まれていた課題
多数のドメインが存在している
ドメイン数が今後も増える可能性がある
メールサーバの管理が難しい
システム管理者の負担が大きい
+導入企業プロフィール
導入企業業種

情報・通信(ケーブルテレビ)(福井県)

ユーザー規模

約50,000人

利用OS

Linux(CentOS5)

導入月

2010年12月

デージーネットが提案した「postLDAPadminを利用したメールサーバ管理システム」

アイコン男性

解決ポイント

OSSのカスタマイズで要望の機能を実現

メールアカウントを一元管理するために、メールサーバをPostfixLDAPと連携して動作する構成とし、そのアカウントをpostLDAPadminを使って管理するように提案しました。

postLDAPadminをカスタマイズ

デージーネットが開発したOSSのメールサーバ管理ソフトウェア(postLDAPadmin)をカスタマイズし、次のような機能を追加することを提案しました。

  • ドメイン管理
  • メールフィルタの設定
  • ウイルスチェック、スパムチェック条件の設定
  • メールボックス容量の設定
  • ホームディレクトリ容量の設定
  • メール転送アドレスの設定
  • ホームページ利用状況の設定

ホスティングサービス向けメールサーバ管理システム

契約条件に合わせた細かな動作設定を実現

ウィルスチェック、スパムチェックを契約条件に合わせて実施するため、LDAPに保管された契約情報を元に、メールをスパム対策アプライアンスに配送するプログラムを作成しメールサーバに組み込みました。

OSSを利用した効率的な開発

ウイルスチェック、スパムチェックを契約条件によって振り分ける機能、メールフィルタの機能は、メールサーバのPostfixのAPIを利用したプログラムで実現しました。すべての機能を新規に作成するのに比べて、短期間で開発を行うことができました。これは、PostfixのAPIを使ったMilterアプリケーションとして実装しました。常駐型のサービスプログラムになるためC言語で開発し、メモリ管理や性能管理なども適切に行う必要がありました。

また、PHPでのWebUIの開発、C言語での常駐型サービスプログラムの開発、システムの設定と、すべての開発を一つのチームで実施することができたので、メンテナンス性の高いシステムとすることができました。

導入後の結果

アイコン女性

ドメインやアカウント管理がしやすくなったため、業務フローを見直し、顧客管理の担当者を増やすことができました。また、1つのWebインタフェースからメールサーバの様々な設定を行えるようになり、便利になったと好評です。

【Webセミナー】自社でOSSを採用しよう!今更聞けないOSSの基本セミナー

日程: 11月22日(金)Webセミナー「BigBlueButton」を使用します。
内容: OSSを導入したいけど、どこから手をつければいいかわからない方必見!
ご興味のあるかたはぜひご参加ください。

セミナー申込

Postfix

このシステムでは、メールサーバのソフトウェアとしてPostfixを採用しています。メールサーバ用のOSSとしては、Postfix、qmail、sendmailなどがよく利用されています。これらの中でも、Postfixは機能が豊富なメールサーバです。また、メールサーバの機能を拡張するためのAPIを何種類もサポートし、複雑な仕組みを構成することもできます。Postfixは、Red Hat Enterprise Linux/CentOSでも標準のメールサーバとなっています。
(詳細はOSS情報へ)

Dovecot

メールサーバのPOP/IMAPを担うソフトウェアとしては、Dovecotを採用しています。Dovecotは、パスワードファイルによるユーザ管理だけではなくLDAPを使ったユーザ管理にも対応しています。Dovecotは、Red Hat Enterprise Linux/CentOSでは標準のPOP/IMAPサーバとなっています。
(詳細は用語集へ)

OpenLDAP

このシステムでは、メールサーバのユーザやメールアドレスは、LDAPで管理しています。LDAPサーバのソフトウェアとしては、OpenLDAPを採用しています。OpenLDAPは、Red Hat Enterprise Linux/CentOSでは標準のLDAPサーバです。ユーザやメールアドレスの検索を高速に行うことができます。また、メールサーバ間でユーザ情報の共有をしたり、アドレス帳の機能を提供することもできます。
(詳細はOSS情報へ)

postLDAPadmin

メールサーバのユーザ情報をLDAPで管理する仕組みを構成する場合に問題となるのが、LDAPのデータ管理が難しいことです。この問題を解決するために、デージーネットでは、Webからメールサーバのユーザ管理を行うためのソフトウェアとして、postLDAPadminを開発し、OSSとして公開しています。OSSなので、ライセンスフリーですが、多くのISPでも採用された実績のあるメールサーバ管理ソフトウェアです。
(詳細はOSS情報へ)

postLDAPadminを利用したメールサーバ管理システムの関連ページ

メールシステム構築の事例一覧

デージーネットの構築サービスの流れ

デージーネットの構築サービス(Open Smart Design)では、OSSを安心して使っていただくために、独自の導入ステップを採用しています。詳しい情報は以下のリンクからご覧ください。


詳細情報ボタン

サービスの流れイメージ

様々な事例を集めたモデルプラン(費用例付き)をお送りしています。

代表的な事例を集めた「モデルプラン」をお送りしています。費用の例も記載しておりますので、価格感も知って頂ける資料となっております。
ご希望の方は、下記よりお申し込みください。


モデルプランをご希望の方

モデルプラン資料イメージ

各種費用についてのお問い合わせ

コンサルティング費用、設計費用、構築費用、運用費用、保守費用など、各種費用についてのお見積もりは以下のフォームよりお気軽にお問合せ下さい。


unboundやPowerDNSを使用したDNSサーバのモデルプランをご希望の方

全国対応イメージ

postLDAPadminを利用したメールサーバ管理システムの先頭へ