構築事例:メールサーバのデータ移行(mbox形式→Maildir形式)
Solarisで構築した旧メールシステムから、新メールシステムへメールデータを移行しました。旧システムではsendmailとqpopperを利用していたためmbox形式でメールを管理していました。しかし、新システムは、Postfixとcourier-imapで構成するため、Maildir形式へデータを変換することが必須でした。このケースでは、メールデータの移行を含めたメールシステムの移行をご依頼頂きました。
- お客様が悩まれていた課題
- メールシステムが古くなった
- メールデータの移行が難しい
- 移行時のサービス停止を最少化する必要がある
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
ケーブルテレビ(愛知県名古屋市)
ユーザー規模
約20,000人
利用OS
Linux(Red Hat Enterprise Linux 5)
導入月
2011年7月頃
デージーネットが提案した「メールサーバのデータ移行(mbox形式→Maildir形式)」
移行計画の立案と事前検証
新しいメールシステムを構築したいが、メールデータの移行が難しいということで、ご依頼を頂きました。mbox形式のデータをMaildir形式に変換してから新システムへ移行する必要があるが、できるだけ短時間のシステム停止で移行を実現したいというご要望でした。
新しいメールから移行
メールデータが、500Gbyte以上もあり、メール通数もとても多かったため、短時間でのデータコピーが難しいと判断しました。新たに届いたメールから順番に移行し、旧サーバのデータは時間をかけて移行するという提案をしました。
事前検証を実施
メールに内に保管されているメールのIDも移行することで、メールの未読/既読の情報が引き継がれる方法でコピーを行いました。コピーに先立ちリハーサルを行い、実際の移行に掛かる時間をシミュレーションしました。また、メールの形式変換をするサーバの処理性能が足りるかどうかを事前に確認することで、計画的な移行作業を行うことができました。
導入後の結果
残念ながら、当初にご要望頂いた短時間での移行は実現できませんでしたが、サービス全体を停止することなく、無事に新サーバにデータを移行することができました。
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