構築事例：WebUIからアーカイブメールを参照できるメールアーカイブシステムの構築

Open Smart Design

今回は、自治体様にRoundcubeを利用してアーカイブしたメールをWebUIで参照できるメールアーカイブシステムを導入した事例です。お客様は、長期的にメールを保管でき、削除してしまったメールを復元できるメールアーカイブシステムの導入を検討していました。

お客様が悩まれていた課題: 誤って削除したメールを復元できない; 製品は価格が高価; メールアーカイブ用のディスク容量が足りるか不安

+導入企業プロフィール: ★
導入企業業種

官公庁・自治体

ユーザー規模

約2000人

利用OS

AlmaLinux 9

導入月

2025年1月

デージーネットが提案した「WebUIからアーカイブメールを参照できるメールアーカイブシステムの構築」

アイコン男性

MessasyとRoundcubeを連携し、WebUIで参照できるメールアーカイブシステムの導入

誤って削除してしまったメールを復元したいというご要望からメールアーカイブシステムの導入を検討していました。お客様は製品の導入も検討していましたが、自治体ということもあり利用人数が多く人数当たりのライセンス形態だと費用が高くなってしまうという課題がありました。

そこで、デージーネットでは、オープンソースソフトウェアを使ったメールアーカイブシステムをご提案しました。メールアーカイブシステムでは、弊社が開発したオープンソースソフトウェアの「Messasy」を利用し、管理者がメールを復元できるようにしたいということでWebメールソフトの「Roundcube」と連携することを提案しました。連携することで、アーカイブされたメールはRoundcubeに年月ごとに保管されます。Roundcube上でeml形式でメールをエクスポートすることもできるため管理者も簡単にメールを復元することが可能になります。また、大量のメールから高速に検索ができるようApache Solrも導入しました。すべてのソフトウェアをオープンソースソフトウェアで構築することで費用も抑えての導入が可能になります。

システム構成図

圧縮機能でサーバの容量を節約

メールアーカイブ用のディスク容量の節約をご要望でしたので、アーカイブされるメールはzip形式で圧縮できるようなモジュールを追加することを提案しました。zip形式で圧縮することでアーカイブデータは圧縮されたデータを保存するようになりサーバのディスク容量を節約することができるようになります。

導入にあたっての工夫

導入にあたっては、以下を工夫しました。

動作環境や連携するシステムの洗い出し

他のメールサーバとも連携させているシステムを構築するため、メールサービス全体としてメールの流れを整理しました。連携をする他のサーバの洗い出しや連携試験を実施しました。また新しく構築するメールサーバだけでなく、メールサービスとして動作をするか、という観点で設計やお客様と連携し切り替え前に試験も実施しました。

メールアーカイブ参照時に誤動作を防止

今回メールを参照するシステムとして利用するRoundcubeは、メールの送受信を行うことが可能です。誤ってアーカイブシステムからメールが送信されないように、メールの送信が抑制されるように設定しました。

導入後の結果

アイコン女性

導入の結果、予算内でメールアーカイブが取得できる機能が加わったメールサーバにリプレースすることができました。管理者がWebUIからメールをすぐに復元することができ、ディスク容量の節約ができる対策も導入しているため、容量の心配もせずに安心して運用ができています。

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